是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ダック119さん
なっつくんの目の件、大変ご心配なことと思います。
具体的な診断名は不明ですが、先天性の目が見えなくなってくる病気ということですので、おそらく「び慢性進行性網膜萎縮(GPRA)」だと思われますので、GPRAだとして、お話をさせていただきます。
GPRAは様々なタイプの網膜変性症を総称した名前で、犬種により病気の発生様式がある程度分類出来る病気です。
遺伝的素因が指摘されていて、生後しばらくは正常なのですが、年齢とともに視覚障害が進み、最終的に盲目となってしまいます。
検査は、主に検眼機で継続的に行なうと、その進行もわかるのですが、初期の判別にはERG(網膜電図計)を使った検査を行なうこともあります。ただ、ERGに関しては、おそらく専門医でないと設備は無いと思います。
治療方法については、び慢性進行性網膜萎縮の場合は、残念ながらありません。また、その進行を遅らせるような投薬もわたしの知る限りでは、ありません。網膜移植も動物の場合はまだ実用レベルとは言えません。
いまは、これ以上の患者さんを増やさないように、GPRAの子は繁殖をさせないようにするといった方法ぐらいしか無いのが現状です。
ただ、命に関わるようなことは無いので、普段の生活で、段差などのあるところに近づかないように柵をしておく、急に身体を触るなどの驚かせるような行為はしない、普段生活する場所の食器や、椅子、机などの調度品はあまり動かしたりしない等の点に注意をしていただくだけでもなっつくんの快適な生活を助けてあげることが出来ると思います。
以上、GPRAだと仮定しての話をさせていただきましたが、今回かかりつけの先生のところで、まだGPRAの確定診断がされていないのであれば、一度車で3-4時間かかるという専門医に見せてもいいのではないかと思います。GPRA以外にも視力障害を起こす病気はありますし、病気によっては治療法もあります。出来るだけ早めに確定診断をしてもらい、それから治療法があるのであれば、治療に取りかかる、残念ながらGPRAであれば、上記のことに気をつけるなどしてうまく病気と付き合うようにしてもらいたいと思います。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
2007/07/27 09:58 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ありがとうございます。一度専門医に見てもらいたいと思うのです。結果がどうであれ病名などを知っておきたいと思います。
もう少し近くに専門医があれば良いのですが、主治医と相談して近くを探してもらう様にします。
ありがとうございました。
2007/08/03 09:58
少しずつ目が見えない
はじめまして、どうすればいいのか解らず質問させていただきました。
先日(6/15)に病院にフェラリアの薬をもらいにいった時に、先日より気になっていた事を病院の先生に聞いたのですが
まだ、生後10ヶ月のミニチュアダックスフンドを飼っているのですが、当初より壁にぶつかったり、溝に落ちたりする事が多かったので(最近は少なくなりましたが)病院の先生に診察して頂いたのですが、診断結果は先天性で目が見えなくなってくる病気だそうで徐々に見えなくなるのではと診断されました。(病院の先生は専門でないので詳しくは専門医でと言われたのですが)
本日、また同じく薬をもらいに行ったところ1歳までには多分目が見えなくなると思うとはっきり言われました。
前回は、薬で遅らせるとか色々対処方法を聞いたのですが、今回はショックで聞けませんでした。
今後、薬や、手術で治るのでしょうか?また、一度専門医で見てもらいたいのですが、費用はどれぐらい掛かるのでしょうか?近くで専門医が泣く車で3~4時間ぐらい掛かるそうです。
なにか、よい方法は無いのでしょうか??
先生は、目が見えなくても愛情があれば大丈夫と言ってくれましたが、もちろん愛情は注ぐつもりです。