今道 昭一 先生からの回答
インターフェロンはアトピー性皮膚炎に効果的なことがあります。ただ、その効果判定は熟練と綿密な症状のチェックが欠かせません。治療費を考えると、インターフェロンの効果判定を正しく行わないともったいないです。
たとえば、文面からは、ステロイドを週に1回程度与えているとありますね。インターフェロンを開始する前はいかがでしたか?もし、投薬回数が減っているなら、インターフェロンの効果はあると思ってもよいでしょう。この場合はもちろん、継続するべきです。ちなみに、1回の投与量にもよりますが、週に1-2回の投薬回数は非常に少なく、これで効果が得られるなら症状はかなり治まっていると判断しますね。
まだ、開始して2ヶ月です、もし、ステロイドの投薬回数や投与量が減ったなら継続する価値は十分ありそうです。もし、効果に物足りなさを感じたら、抗ヒスタミン剤などを併用することで、さらにステロイドの投与回数や投与量が減るかもしれません。
また、シクロスポリンも効果的です。私事になりますが、1年中強いかゆみがあったり、ステロイドの減量ができないワンちゃんには最もよく使うお薬となりました。もちろん、ステロイドほど効果が出ないように思えますが、長期間継続するにはいいお薬ではないでしょうか?
また、食物アレルギーが疑わしいときは、除去食試験を実施する価値はあります。この検査は診断はもちろん、食物アレルギーの治療にもなりますので、一度担当の先生に聞いてみましょう。
アトピーの治療に即効性を期待すると、うまくいかないように思えるかもしれません。治療前と比較して、ここは改善したという点があれば、そこを見て下さい。きっとやる気が出てくると信じています。
2007/10/13 22:45 参考になった! 0
投稿者 リコママ さん からの返答
今道先生ありがとうございます。
インターフェロン開始前のステロイドは週に3日(朝晩1回づつ)程度与えていました、インターフェロン投与中は全く与えず、12回終了後から頻繁に掻き毟りや舐めてお腹の辺りは赤くなり色素沈着なども起こり始めました、現時点ではステロイド1日を与えると3日程度は収まり又掻いたり舐めたりの繰り返しで、酷くなるとステロイドを与えています。インターフェロンの継続、抗ヒスタミン剤、シクロスポリン全てを視野に入れて再度主治医の先生と検討してみたいと思います。
長期治療は覚悟しておりますので少しでも痒みが収まる方法を選択して行きたいと思っています。
お忙しい中、貴重なご意見ありがとうございました。
2007/10/20 10:45
アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎について質問させていただきます。
柴犬1歳ですが生後7ヶ月頃から痒みが始まり、かかりつけの病院で血液検査を行った結果食物アレルギーが多数見つかりました、餌を病院食に切り替え様子を3ヶ月ほど見ましたが改善されず、先生の診断で90%以上の確立でアトピーと診断され病院でインターフェロンγを2日置きに計12回注射しましたが現時点では効果が有りません、次の段階で先生にはシクロスポリンの投与を進められていますが、あまり薬ばかり投与するのもどうなのかと迷っています、インターフェロンやシクロスポリンの効果確率も個体差があることも先生からは聞いており丁寧な先生で信頼もしておりますが、他の先生の治療方法も聞きたくて相談いたしました、かかりつけの先生の言う通りシクロスポリンをすぐ始めたほうが良いか、少し様子を見たほうが良いかの判断をお願いいたします、最後のインターフェロン後約2ヶ月経ちました、現在痒み止めの薬はステロイドを週に1回程度与えています。
よろしくお願いいたします。