橋本 祥男 先生からの回答
2cm程度のしこりがレントゲンで確認出来たとは驚きです。
脾臓の腫瘍では悪性の場合は血管肉腫というものが多く、
非常にたちが悪く、発見時には手遅れが多いので、
幸い、今回は何の症状もなく発見できたのですから、
早急に取る事をお勧めいたします。
脾臓の摘出術における多くの合併症は出血です。
これは、手術手技の問題と貧血や出血の起きる原因が、
既に存在していた場合が考えられます。
術前の検査などで、リスクを回避できると思います。
心臓発作や免疫性の問題は、
脾臓摘出術の一般的な合併症とは言えないでしょう。
手術全般に言えることだと思いますから、
それ程、高い確率で起きる事とは思えません。
現在の脾臓内の異常を、
正常なものと判断するのでしたら、
そのままでも良いかと思いますが、
異常なものとの判断でしたら、
早急に切除するべきでしょう。
2008/08/24 16:07 参考になった! 0
投稿者 ulysse さん からの返答
橋本祥男 獣医様
適確なアドバイスを頂き有難うございました。二件の獣医に聞いた所、一方では外科医のためか、今のうちにマスのある脾臓の尾部の摘出を勧められ、他方では少し様子を観てから判断するとのことでした。主人と相談し、9月に入ったらもう一度エコー専門獣医で検査し、大きくなっていたら良性でも破裂する事があるので取ることも必要かという結論に達しました。
ご多忙中、即興の回答に感謝いたします。
伊藤恵理子より
2008/08/31 04:07
増田 国充 先生からの回答
脾臓の一部にしこりとして形成されているようですので、脾腫(いわゆる腫瘍ではなく脾臓が腫れているもの)とは異なる可能性がありますね。
そう考えますと腫瘍…という印象がありますが、画像診断のみで良性悪性を議論することは難しいでしょう。
橋本先生も仰っていますが、仮に脾臓摘出を行った場合の出血のリスクはそれほど大きな問題にならないことがあります(但し、血管肉腫などの悪性腫瘍の場合はその限りではありません)。これは摘出した脾臓の病理検査によってある程度今後のリスク要因になるかはわかってくるものと思います。
ですので、内服による維持治療が必要かにつきましても、現時点ではその判断はつけかねます。今後の検査如何で外科的治療が必要かの判断がなされると思います。
ちなみに、いわゆる「脾腫」の場合にも摘出の必要性がある場合がありますが、その場合は内科治療を継続しなくてよいケースが多いです。
2008/08/25 09:44 参考になった! 0
投稿者 ulysse さん からの返答
増田国充獣医 様
単なる脾腫ではなく腫瘍の可能性を覚悟し、今後の治療を受け入れて行こうと思います。
尊いアドバイスをして頂き、どうもありがとうございました。
伊藤恵理子より
2008/09/01 09:44
脾臓マス
はじめまして。7歳ヨークシャ雌1,5㎏、避妊していない犬についてですが、約2ヶ月前に嘔吐により検診をした際に、レントゲンで腹部のしこりが発見されました。
先日2ヶ所の獣医のエコーで脾臓の尾に2㎝のマスがあることが確定されました。初期のため症状が全く無く、良性悪性がまだ分かりません。2ヶ月経っても大きさは変わっていません。
腫瘍には、①ある程度進むと止まるもの、②進み続けるもの、③悪性のガンがあると獣医に言われました。だから、様子を観て再度2ヶ月後にエコーを撮るように言われました。先生はどう思われますか。
又、脾臓摘出手術後のリスクとして出血と心臓発作と免疫性が低くなる事を言われましたが、特に出血が止まらないことはよくあるのでしょうか?
手術中に死んでしまった犬を知っていますが、この比率は高いのでしょうか?
最後に、手術後に一生飲んでいかなければならない薬があるのでしょうか?
先生のアドバイスを宜しくお願いいたします。