井上 平太 先生からの回答
初診時の症状の詳しい記載がございませんのでここに至った経緯はわかりませんが、検査結果から見て慢性腎不全の進行による尿毒症と言えると思います。
今は何しろしっかりと輸液をすることが重要です。まずはこの緊急事態をのりきり、ある程度症状が落ち着いてきたら場合によっては内服薬の処方や食事療法の指示があるかもしれません。しかし、この血液検査結果を拝見しますと、今はこの輸液を中心とした治療を続ける事が得策だと思います。
点滴と輸液の違いに対する答え
輸液は非常に広い意味合いの治療法の範囲を示します。何らかの液体を何らかの方法で体内に注入することはすべて輸液と言えましょう。
そういった中で、猫の腎不全の治療としては電解質を調整したリンゲル液などを静脈から点滴したり、短時間に大量に入れるために胸背部の皮下に補液する場合もございます。今トムちゃんに行われている治療も輸液といえます。
食欲廃絶し全ての栄養を血管から入れる必要が出た場合には、中心静脈栄養カテーテルを頚静脈から挿入して、アミノ酸やブドウ糖を含めたハイカロリーな輸液を行う事もございます。
お大事にしてください。
2009/03/14 22:42 参考になった! 1
投稿者 クボトモ さん からの返答
初めての質問で不安で一杯でしたが、こんなに早くとてもわかりやすい回答を頂き、感謝しております。先生のおっしゃる通り点滴後はとても元気にしておりますので、しっかりと続けて行きたいと思います。ありがとうございました。
2009/03/21 10:42
点滴と輸液の違いを教えて下さい。
はじめまして。本日インターネットで慢性腎不全に関して調べてましたら、こちらの情報を知り早速質問させていただきます。18歳になる女の子の猫のトムなのですが、4日前に病院に行きまして慢性腎不全と言われまして、今毎日6時間~7時間点滴の治療をしております。今現在BUNが192から162へ、Creが12・7から10・2になっておりますが、これでも尋常ではない数値なのだとインターネットで検索をしながら知りました・・・その他の血液検査は正常値です。老猫で人見知りが激しいのでどうにか入院をさせずにお願いをしている状態なのですが、ここ数日はキャットフードも食べておりますし、お水も沢山飲みます、初日自宅に戻りましたら腰がぬけた様に3歩くらいしか歩けませんでした、病院に行くまでは階段の昇り降りも出来ました。次の日はナトリウム144、カリウム3、クロール140で、カリウムの数値が下がりすぎで歩けなかったとの事で、点滴の薬を調整して頂き歩きかたは少しよくなりましたが、トイレでの中腰が出来ず砂の上にペタッと座ったり伏せた状態でオシッコをしてます。自宅では薬は飲んでません。ネットをみておりますと、輸液と言う治療をされているこもいる様ですが、点滴と輸液の違いはどの様に違うのですか?一週間めに腕に刺したままの点滴の針を抜くのでそれから又どんな治療になるのか、説明して頂けると思いますが、病院の先生達もとても優しく親切な方たちばかりで信頼しておりますが、大切な大切な愛猫なので少しでも情報を頂きたくメールをさせて頂きました。足の状態、のみ薬はいらないのか、輸液とはどの様な治療なのか、お願い致します。尿毒症とは言われてません。