井上 平太 先生からの回答
今晩は。
大変興味深い質問ですので拝見いたしました。
何かの手術と避妊手術を一緒にしておきたいと言う要望は当院でも良くお聞きいたします。飼い主の方にとっては入院期間や麻酔のリスクが一回で済む事や費用の面でのメリットがあると思います。
しかし、長時間広範囲に及ぶ手術の体に及ぼす負担も無視できません。手術をした所には必ず炎症がおこり、そこに体液の浸潤が起こり多少の浮腫水腫が起こります。火傷と同じで面積が広いほど侵襲性(体に対する悪影響)が強くなります。体全体としては脱水していないようでも水分の分布に不均衝が起こり血液循環に悪影響を及ぼします。これはとくに腎臓や心臓に負担となります。
左右の足を同時に行う事は安静期間や入院期間など十分メリットが考えられますが避妊手術に関しては担当獣医師が勧めないのであればあえて行わない方が良いような気がいたします。
避妊手術は少しでも早い時期の方が乳腺腫瘍の発症リスクが減らせます。しかし3歳ともなると数カ月の遅延は統計的には大した差にはなりません。麻酔と麻酔の間は6カ月も延期しなくても良いと思います。しかしこの辺は血液検査等の結果にもよりますのでうかつに期間を提示する事は出来ません。
お大事にしてください。
2010/03/09 02:00 参考になった! 0
投稿者 サワダエミコ さん からの返答
ありがとうございました。別々に手術するほうが良いかもしれませんね。麻酔が危険な気がして一度にと考えたのですが、もう一度担当獣医さんとも相談して決断したいと思います。相談してみてよかったです。ほんどにありがとうございました。
2010/03/16 02:00
手術の決断について
はじめて質問します。ぜひアドバイスをいただければ。トイプードル3歳2ヶ月の女の子です。小さい時から右足が弱く外れやすいと言われていたのですが、レントゲンなどで、両足手術が必要と診断されました。そのときに麻酔も一度で済むので、避妊手術もお願いしようかと考え、先生に相談したところ、一緒には手術できますが、3箇所切ることになるので、今は卵巣だけをとり除く内視鏡手術でしたか?にしたほうが傷口も小さくて済むので、子宮まで取り除く手術を一緒にすると、傷口も大きく、足と両方では大きな手術にもなるので、卵巣だけか全部をお願いするか、次に病院に行くときに判断をと言われました。足は手術をしますが、卵巣だけ手術をしても子宮の病気がありますよね?たとえば、半年くらいして避妊手術だけを別にしたほうがいいのか、悩んでいます。ぜひアドバイスお願いいたします。