杉浦岳 先生からの回答
こんにちは。
皮膚の肥満細胞腫はで浸潤するものは厄介ですね。よくよく相談して治療をすすめるといいでしょう。
一般的に、皮膚の肥満細胞腫に最も有効な治療法は完全な切除です。腫瘍がどこまで浸潤しているかわからないため、一度の手術で取りきれなかった場合は可能であれば再度手術をして広範囲に取り除きます。
出来ている場所や大きさによってこれが難しい場合、局所的な治療としては放射線治療が行われることが多いでしょう。放射線治療は特殊な設備が必要なためどこでもできるわけではありませんが、東京であれば複数の施設が利用可能と考えられます。
また、抗癌剤の投与も有効とされています。定期的な抗癌剤の投与を一定期間行うことで、体内のがん細胞を駆逐します。ただし、ステロイド剤の投与により抗がん剤の効果が低下する場合があるため、現在の投薬との兼ね合いを考える必要があります。
ステロイド剤の単独投与が今のマオちゃんにどの程度の効果が期待できるのかは難しいところです。また長期投与による副作用も考えておかねばなりません。再発してからの再手術や放射線療法は不可能ではありませんが転移のリスクが高くなりますし、手術/検査の結果を最大限有効にするためには上記のような治療をお考えいただければと思います。
再度かかりつけの先生とよくご相談ください。
2011/03/02 18:24 参考になった! 0
投稿者 maoママ さん からの返答
杉浦先生へ
丁寧な回答を頂き有難うございました。
再度切開手術。。も考えたのですが、筋肉切除をして歩行困難等のリスクを思うと、それは避けたいと思います。
後は、放射線か抗がん剤による治療になりますよね。
再発を防ぐために愛犬と一緒に頑張りたいと思います。
暖かいご意見を有難うございました♪
2011/03/09 06:24
今後の治療方法について良きアドバイスをお願いします。
はじめまして。8歳5カ月のトイプードルです。
2月18日にお尻に出来ていたシコリを切除手術し、病理検査で下記の
ような回答がありました。
【肥満細胞腫】
悪性腫瘍性病変である肥満細胞腫の浸潤性増生が認められました。
真皮から皮下深部に及んで、小型腫瘍細胞が浸潤性に増生しています。
構成する細胞は、核小体明瞭な円形不整形核と好塩基性に濃染する細顆粒状で豊富な細胞質を有する、細胞境界明瞭な円形小型の腫瘍細胞です。細胞質にはトルイジンブルー染色でメタクロマジーを示す細胞質内
顆粒が豊富に認められる中等度分化型(patnaik2型)に相当する肥満細胞腫で、腫瘍細胞間には好酸球浸潤が認められます。
腫瘍境界は不規則で、底部境界が不明瞭となっていますので、局所再発が考えられます。検索した範囲内では脈管侵襲は見い出されません。
という事でした。
回答が届いた翌日の26日にレントゲン検査をしましたが、幸い、リンパへの転移は見当たりません。
とりあえず、ステロイド剤を飲んでいます。
当初は投薬のみで。。。とも思ったのですが、どうにか再発せずに
もっと長く生きてほしいと思うので、治療する方法で考えていますが、
体への負担が少なく、再発を少しでも防ぐには、どんな治療法が
よいのか専門家からのアドバイスを頂ければと思います。
どうか宜しくお願いします。