井上 平太 先生からの回答
今晩は。
皮膚の病理検査まで行っているとなると、あまりこれ以上に指摘する検査はございません。しいて言えば蛍光抗体法をバイオプシーした皮膚に対して行うことも考えられますが、これも擬陽性など判断がかえって難しくなることもございます。今までの検査の結果と薬に対する症状の変化から推定するしかないのかもしれません。
おそらく今までも消去法的に順次疑うべき皮膚疾患を検査、あるいは診断的治療を行ってきていたのではと思います。これからも根気よく主治医の先生と話し合い、治療を進めていきましょう。
ただし、表在性化膿性皮膚炎の治療の初期段階で抗生剤とステロイドを併用する難治性の今回のような皮膚炎になる事もございますし、虫体がなかなか検出されなくても疥癬として治療を進めると治癒する事もございます。
今後も皮膚の治療は時間がかかっていくものと思われますが、安易に転院を繰り返すと振り出しに戻ってしまう事もございます。疑問に思う事は獣医師とよく相談した方が良いでしょう。そのうえで疑問が解決できないとき・納得がいかないとき・意思の疎通が図れないときにはこの限りではございません。
もしも落葉状てんぽうそうであった場合には、プレドニゾロン・シクロスポリン等の免疫抑制剤・インターフェロンガンマー・抗生剤・抗真菌剤・イバメクチン・ビタミン剤・セラミド・・・など色々な薬を組み合わせて治療していくことになると思います。決してコントロールできない病気ではございませんが長くかかる覚悟は必要です。
どうぞお大事にしてください。
2011/07/06 21:05 参考になった! 0
原因不明の皮膚病
ただいま原因不明の皮膚病で犬で悩んでおります。
症状は(背中、耳、鼻上、手足、おでこ脇、肛門、おなか)殆どが脱毛、かさぶた、膿疱のようなもの。
痒みがあり搔いたり、かじるのでカラーをつけています。
血液検査、皮膚バイオプシー、顕微鏡、スタンプ、細胞針他しましたが
皮膚病理検査で(ノミアレルギー、膿皮症、落葉状てんぽうそう他)の可能性の結果でしたが。
(抗生物質、ステロイド、フロントラインで治らず、転院先で薬浴、保湿、抗菌剤、抗生物質、レボリューション)をしましたが改善しません。
てんぽうそうの免疫疾患の場合特定する為の検査方法はどのようなものでしょうか?