杉浦岳 先生からの回答
はじめまして。
前回の質問もたった今読ませていただきました。
こちらのご質問は漠然としすぎていますが、前回の質問も読んだ上でのお答えとして書かせていただきます。
基本的に歩き方がオカシイと言ってもいろいろあり、一概に決まった検査というのはありません。整形外科的な歩き方なのか、神経疾患的な歩き方なのか等によっても変わります。そのため触診のみで終わることもあればレントゲン写真を撮ることもあり、血液検査が必要なこともあります。
また、一度の診察ではっきりしない場合も多いので、実際には数日後に再度診察をさせてもらい、前回処方したお薬での改善の具合を見たりして時間的な変化も含めて診断を進めていきます。はじめは触診だけでいいだろうと判断したものが、時間を置いても改善しなければレントゲンや血液検査がやはり必要ということもあると思います。
MRI検査は一般的な動物病院ではできないことが多いですし、全身麻酔が必要であることもあり、最初からいきなり行われることは少いと思います。また、いきなりMRIとなることは稀で、各種検査を行った結果MRIが必要と判断されたら検査を行うということになるでしょう。MRIですべてがわかるというわけでもありません。
特発性前庭疾患は高齢犬で比較的見られる、突発性で他に大きな異常の見られない、時間の経過とともに改善する疾患です。問診と身体検査で特別それ以外に大きな問題が見られない場合は特発性前庭疾患と仮診断して治療を始めることはあります。ただ、それが改善が無かったりその他の症状が出てきたり、一般的な特発性前庭疾患とは違う様子があればそこから検査に進むこともあります。
ですから、もし改善がない場合に「他の病院に行く」のではなく、「もういちどその病院に行く」ことをおすすめします。前回の診察後処方された薬を飲んでどうなったのかが重要な情報だからです。
全く新しい病院に行った場合、また一から同じ説明をし、同じ触診をして・・・というところから始まり、場合によっては「やはり前庭疾患を疑いますから今度はこの薬で様子を見て・・・」ってなる可能性があります。そういう意味では一度診察を受けた病院で診てもらうことをおすすめします。
セカンドオピニオンということであれば、最初に診てもらった病院にセカンドオピニオンを受けたいことを伝え、前回の診察と処方されたお薬についてのことをきちんと紙に書いてもらった上で他の病院を受けるというのが「セカンドオピニオン」ですので、全く新しい病院に一からかかるのとは違います。
2014/11/25 10:34 参考になった! 0
投稿者 このは さん からの返答
杉浦先生ご丁寧な説明を頂き誠にありがとうございます。
今回利用した病院からペットの行動や健康状態を聞かれずに触診し病状を言われましたので簡単にわかるものなのかな?と不安になり相談させて頂きました。
また、先生のご教授にて「セカンドオピニオン」の考え違いを気づくことが出来ました。
薬を飲み終わり病院に行きました。
フラフラ歩きは多少は良くなりましたが、それよりきになる目に傷があるため目薬のみの治療になりました。
前庭疾患に関しましてはしばらく様子を見る事になりました。
この度はお忙しい中、ご連絡を賜り本当にありがとうございました。
2014/12/02 10:34
他の獣医さんは血液検査します?
獣医の先生がた教えてください。
単刀直入に、最近歩き方がおかしくなったという犬が病院に来た場合の診察方法は主にどうされますか?触診のみですか?血液検査ですか?MRIですか?
それとも他になにかありますか?
教えてください。