井上 平太 先生からの回答
我々獣医師にはインフォームドコンセントという努力義務が必要とされております。
私もこのような場合には複数の選択肢を提示いたします。ただし実際には経験的に動物の状態や飼主のおかれた状況などによりある程度、この症例は手術が良いだろうな・内科的に延命を図るのみが良いかな・注射で駆除が出来るかな・先ずはフィラリアには手をつけずに対症療法をしようかな・・・と、一番理想的な治療方法が頭に浮かびます。
ご自身で選ぶのが難しい場合には、さらに説明を受けて決めるか、詳しく検査を重ねて決めるか、率直に一番良いと思われる方法を聞いてみるのも一法だと思います。
しかし、本当にどちらが良いのか判定しかねる病態に遭遇する事も多々ございますが。
2006/04/04 00:48 参考になった! 0
投稿者 岡野 早苗 さん からの返答
お忙しいところありがとうございます。「ふく」と巡り会った縁を大切に、この子にとって良いと思われる形を吟味していきたいと思います。気持ちが前向きになりました。ありがとうございました。
2006/04/11 12:48
フィラリアの治療
2月に迷っていたところを保護した「ふく」です(年齢は推定です) 血液検査をしたところフィラリア陽性と出ました。
レントゲンやエコーなどで、心臓の右側ゆがみなども認められました。治療法として、親虫は寿命がくるまで待ち子虫の駆除・予防を内服薬で続ける方法と、親虫を取る方法の説明を受けました。
親虫を取り子虫も駆除すれば体内のフィラリアは完全にいなくなり安心出来るのでしょうけれど、心臓にからみついた親虫を取るリスクも考慮するように、との説明にどちらが果たしていいものなのか、わかりません。
親虫の寿命がくる前に症状が悪化し大変なことになるリスク、親虫を取り除くことのリスク、どちらを選ぶべきなのか、最終的に決めるのは私だとは重々承知しておりますが、何かアドバイスがあればお願いいたします。今現在、下痢が続いたので便検査の結果鞭虫の駆除をした程度で、血液検査で心配する数値はない、と言われました。食欲もあり毛艶もよく見た目はひじょうに健康です。