井上 平太 先生からの回答
鼠径とは、下腹部にある腹膜に開いた小さな穴です。健康な動物にも全てございます。人間でも男女をとはず存在します。下半身に分布する血管の出入り口としての重要な役割を果たしています。
しかしその穴の大きさには個体差がありまして、大きすぎた場合にはその穴から腸や膀胱子宮などが皮下脂肪の間に飛び出してきます。軽症の場合には腹腔内脂肪が飛び出してきます。腸がヘルニアを起こした場合には数時間で様態が急変する事もございますので、侮れない病気です。
通常小豆粒大の脂肪であれば手術をせずに様子を見ても良いと思いますが、鼠径の直径が大きく将来的に内臓のヘルニアが起きる事が予測できる場合には予防的に手術を行なうこともございます。
成長を待つと相対的に穴が小さくなる事もございますので、主治医の先生のおっしゃるように、6ヶ月のときの判断で良いと思います。そのときには手術は必要なくなっているかもしれません。
獣医師法で不特定多数の方に治療法とそれにかかる料金を告知する事は禁じられておりますので、申し訳ないですが料金にはお答えできません。時間は非常に短い手術です。
2006/05/06 23:40 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
井上先生、ご回答頂き有難うございました。この病気について、より理解する事ができました。成長の過程で症状が改善する場合も有ると言う事で大変気が楽になりました。あさはかかもしれませんが飼い主としては出来れば身体にメスを入れたくないと言うのが本音ではありますがアドバイス頂いたとおり六か月のタイミングの状態で主治医の先生と相談して対処して行きたいと思います。費用に関しての質問大変失礼致しました。先生の益々のご活躍をお祈りします。
2006/05/13 11:40
鼠径ヘルニアと診断されましたが
今日は、
よろしくお願い致します。
過去の質問で鼠径ヘルニアでも出産可能かどうかと言う質問が有りましたが私の質問は少し違うのですがご回答頂けたら幸いです。
先日二回目のワクチン注射を受けに行った時に先生から鼠径ヘルニアと診断されました。
後左足の付け根の上部に小豆くらいの大きさの脂肪の塊がボコッと出ています。
生後六か月ぐらいになったら手術した方が良いとの事でした。
日常生活において痛がる様子や歩行や走ることに支障が有るようには感じません。
色々聞いた話の中には成長期においてはこのようなことが有ることも、
おとなしくしていれば治ることも有ると言う話を聞いたことが有ります。
鼠径ヘルニアとはどんな病気なのでしょうか、
やはり手術はしなければならないのでしょうか、
手術に掛かる時間と費用はどの位でしょうか、
よろしくお願い致します