松倉 源太郎 先生からの回答
こんにちは。
当院でもS/DでPHが下がらない子には、手を焼いています。その場合は、なんとか飲水量を増やす工夫をしています。猫用のミルクを飲ませたり、水に混ぜると飲む子もいますし、缶詰を食べればそれが一番かもしれません。
また48時間尿がでないと、死んでしまうというのは、出したいのに出ない場合です。今回の状況では濃い尿が出ているので、体が毒素としては十分に排出できているということです。しかし、この濃い尿が膀胱炎には悪いので、できるだけ水分を取らせたいところです。
S/Dは長期にわたって食べさせると、塩分が多いために心臓や腎臓に負担になります。1年程度では大丈夫だと思いますが、なるべく長期間は食べさせたくないです。しかし現状では仕方がないかもしれませんね。
まずは、水分をとる方法をいろいろ試してみてはいかがでしょうか。
2006/06/09 18:18 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。また、お礼が遅くなり申し訳ありません。
S/Dでphが下がらない場合が他にもある、と聞いてすこし安心しました。
ご指摘いただきましたように、水分の補給を第1に考え、水飲み場を増やしたりネコ用ミルクも試してみたり、缶詰は一度断念したのですが、また少しずつ努力を重ねていこうと思います。
大変参考になりました。ありがとうございました。
2006/06/16 06:18
おしっこの間隔が長いのですが、大丈夫でしょうか
1歳半の初冬(一昨年11月)に初めて膀胱炎と尿石症を患い、一度は落ち着きまして、昨夏は1日1~2回程度おしっこをしていました。昨年12月に再発し、以来尿石症と慢性膀胱炎のため、月1回の尿検査と療法食(s/d)を続けています。
膀胱炎の症状が治まった頃はおしっこを18~24時間に1回程度していましたが、徐々に間隔が長くなり、今では24~30時間に1回、長いときは40時間くらいしないときもあります。うんちは2日に1回です。
排尿困難や排尿痛といった様子は見られず、トイレに立ち入った痕跡もないことから、長時間「もよおさない」様に感じます。尿量は間隔に比例して増えています。
尿検査の結果は今年1月頃からph6.5~7.0、白血球(+)、ストロバイト(+)~(++)が継続しています。他の値は異常なしです。5月に行った血液検査も異常なしでした。
phがアルカリ気味のため、12月からs/dを継続して食べさせていますが、一向に改善しません。4月からはDL-メチオニンのペースト(メサジル)もなめさせています。
一般的に、48時間おしっこが出ないと命に危険が及ぶと聞きました。今のところ、猫の様子に変わりはなく様子を見ていていいとは思うのですが、このままどんどんおしっこ間隔が長くなるのでは、と不安に思います。また、効果が強い療法食を長期間食べさせ続けていることで、他の臓器に負担がかからないかも心配です。
「急を要する危険な状況」を見極めるポイントがありましたら、アドバイス頂ければ有り難く存じます。