橋本 祥男 先生からの回答
免疫介在性溶血性貧血は、死亡率の非常に高い病気です。
完治する事は、難しいのが実情です。
どのようにしても、甲斐なく短期間に進行し亡くなられます。
1ヶ月ほど、何とか持っているのでしたら、
良いほうかもしれませんね。
お腹の腫れは、ステロイドの副作用かもしれませんが、
もしかしたら、脾臓が腫れているかもしれません。
この病気の場合、そのような事が有ります。
息の荒い事は、赤血球が減少しているので、
酸素の運搬能力が低下しており、
普通に呼吸をしていても、息苦しいのかもしれません。
赤血球の数が戻らない限り、息の荒さも変わらないと思います。
重度の貧血ですから、歩くのも辛いと思います。
薬の効果で、免疫系を押さえられれば、少しは持ち直しますが、
現状維持にしかなっていないのでしたら、
厳しいかもしれません。
生存している事を喜ぶべきか、
苦しそうに生活している事を不幸と思うか、
飼い主様がどのように感じるかで、治療を続けるか、
打ち切るか決断しないといけないでしょう。
少なくとも、主治医の先生が望みがあると思っているか、
それとも、現状維持が精一杯と感じているか、
そのあたりも、詳しく話し合った方が良いと思います。
2006/06/25 10:19 参考になった! 1
投稿者 さん からの返答
ご回答ありがとうございました。
とてもわかりやすく説明して頂けたので心の整理ができるように思えてきました。
先日の診察で末期の肝臓癌であること・血腫があることがわかり、
どちらにしても治療は不可能だそうです。
もっと早くにわかってあげていれば…と悔やまれますが、
今はまだ食べたり自力で外までトイレに行くなど頑張っているので
このまましばらく自宅で過ごさせるつもりです。
橋本先生、本当にどうもありがとうございました。
2006/07/02 10:19
重本 仁 先生からの回答
この病気は赤血球が体内で異物と認識され壊されてしまうのです。そのため貧血がどんどん進行して、輸血をしても同じ現象が起きてしまいます。
お腹の腫れはわかりませんが、脾臓や肝臓の腫大あるいは腹水かもしれませんが、検査されているということなので主治医の先生に聞いてみてください。
治療するのにはたくさんのお薬があり、免疫抑制剤がメインとなります。ステロイド、Atopicaなどはよく使われるお薬です。Atopicaは高価なお薬なので費用がかかるのは止むを得ないでしょう。
今後の貧血の進行程度にもよると思いますが十分主治医の先生とお話をして治療をすすめてください。
2006/06/25 11:35 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ご回答ありがとうございました。
先日の診察で先生のご指摘通り、肝臓でした。末期の癌だそうです。
腹水もかなりの量を採りました。
治療はできないそうなので今は止血剤を注射して
その時を迎えるまでの時間をできるだけ一緒に過ごしたいと思っています。
2006/07/02 11:35
免疫介在性溶血性貧血
1ヶ月程前、小さな頃からとにかく食欲旺盛なのにご飯を残し
急に元気がなくなりました。
かかりつけの獣医さんで診察してもらったところ血液検査の結果
”重度の貧血”と言われ、その後”免疫介在性溶血性貧血”と
診断されました。
1週間で赤血球の数値が5%も落ち、現在は20.6%
ステロイドの投与をしていますが現状維持のまま…
長期投与はできないと言うことで今はAtopica100mgという薬へ切り替えているところでその後の血液検査はまだしていません。
しかし、いつ何があってもおかしくないと言われています。
投薬後は以前に比べ食欲は出てきましたが息が荒く、とにかくお腹がパンパンに腫れて苦しそうなんです。
先生には腫瘍の存在も否定はできないが薬の副作用だと説明を受けました。
腹水が溜まっているのではないか・出血があるのではないかと心配なのですが、
エコー検査もしっかりやってくれているとのこと…
息の荒さやお腹の腫れは薬の副作用だけなのでしょうか?
お腹の腫れはひかないのでしょうか?
今後、月6万円?程費用のかかる薬で延命的?に投薬するようですが、
こんなにお腹が腫れて呼吸も荒く、歩くのも辛そうな状態のままなのかと思うと
これからどうしたらいいのか不安です。