飯島 治 先生からの回答
フィラリア症は,治療可能です.
大まかに分けて3種の方法があります.
1.通常のフィラリア予防薬を冬も休まずに通年投与する方法.通常6-7年の寿命がある(教科書によって記載は異なります)虫の寿命を短くしてしまおうという方法です.通常,1年半から2年半程で駆除できます.フィラリアが存在し続ける限りは症状が進行するので,フィラリア症の症状が出てきてしまっていると,使えないこともあります.全てのフィラリア予防薬がこの方法に使えるとは限らないようですので,獣医師と相談する必要があります.
2.フィラリアの駆虫薬を注射する方法
イミトサイドという注射薬を,数週間の間隔を開けて2-3回注射します.短い間に駆虫することができますが,血管の中にいる虫が一度に纏まって死ぬと肺に詰まって重篤な副作用を呈することがあります.死亡することもありますし,虫の死ぬタイミングをコントロールすることはできませんので若干危険が伴います.運動制限と副作用予防のための薬が非常に大切になります.
3.外科的に虫を摘出してしまう方法.
いくつかの術式がありますが,危険性は更に高まりますし,完全に除去することは困難な場合もあります.
決して対症療法だけではありませんので,獣医師と相談して最も良い方法を選んであげてください.
2006/08/09 18:29 参考になった! 0
投稿者 あきば さん からの返答
ご回答ありがとうございました。2と3については、ある程度知ってはいたのですが、リスキーすぎて考えもしませんでした。
1の方法は初耳だったので、獣医さんにも聞いてみます。金銭的には少し負担にはなりますが、少しでも、効果が期待できるのであれば、それにかけてみるのもいいかもしれませんね。やはり虫の寿命とハッピーの寿命とのせめぎあいですね。
2006/08/16 06:29
フィラリアに打ち勝つために
昨年1月に保護した犬、ハッピーについてご相談致します。
それまで、飼い主はいたものの、野放しにされていた犬が捨てられたため、保護しました。推定5才ぐらいとのことでした。フィラリア検査もし、もちろん陽性でした。その後はその年の5月ぐらいからフィラリア予防薬を月1回飲ませています。お散歩の時以外、室内で飼ってます。しかし、時折、咳はしてました。
そして今回、おとといの土曜日は、久々に午後、お風呂場で全身洗ってやり、部屋で休んでいたときのこと、急に咳き込んで、1時間ぐらい血のまじった泡を何度もはきました。
すぐに、獣医に駆けつけ、注射や抗生物質、ビタミンなどを投与されました。レントゲンも撮影したところ、もやもやと薄白いけむりが肺のまわりに見られたため、おそらく成虫が肺の血管を傷つけているのだろうということでした。動脈をやぶるとひどい喀血があるので、一晩あずかってもらうことにしたのですが、しばらくたつとわんわん泣きやまないのと、その晩は先生がいらっしゃらないため、結局、夕方にはまた、ひきとりに行きました。
その夜はいつものように散歩をし、御飯もまあまあ食べて、寝ました。
翌朝7:30ぐらいから、また、こほんこほんしだし、のどにつまっている血液まじりの泡を必至にはいてました。3時間ぐらいしておちついてきたので、また、獣医さんにつれていき、昨日とおなじような処置をしてもらいました。
いずれ、安静にしていればおさまるとのことです。確かに、今朝はなにもありませんでした。
この先もこのような対症療法しかないのでしょうか?
成虫も4~5年で寿命がくるといいます。ということは、今は幼虫の予防はしているので、これまで蓄積された成虫はいずれ死んでしまえば、ハッピーのからだも健康になってくるのでしょうか?
これからは、散歩も控えめにして(唯一の楽しみなので、かわいそうですが)、なるべく安静にし、栄養をつけて、より大切にしてやろうと思います。
なにかいい薬や処置法もあれば、できうる限りのことをしてやりたいです。
アドバイスをお願いします。