二本松 昭宏 先生からの回答
のとおしまさん こんにちは。
最愛のネコちゃんが交通事故に遭われたこと、さぞご心痛のこととお察しします。
一番心配なのは、脊髄の損傷の度合いです。
文章からすると、精神的ショックではなく、脊髄を損傷したことにより
尿を出すための命令が膀胱・尿道に行かなくなっている可能性が高そうです。
後ろ足は動いてはいるのでしょうか?
尻尾が動かないと言うことは、腰椎あるいは仙髄にダメージを受けていると言うことですが、脊髄のダメージの部位によって
1.腰椎
第7腰椎よりも前の部分の脊髄が障害を受けると「膀胱に尿がたまったよ」という指令が脳に行かなくなり、尿道の平滑筋がいつまでも締め付けられて尿が出なくなります。
膀胱を圧迫しても尿は出ず、過度に緊張し尿が少量ずつ“あふれ出る”尿失禁が見られます。尿道の排出路抵抗が異常に高くなるためチューブも通りにくくなっています。
2.仙髄
いわゆる膀胱アトニーと言われる状態で、膀胱の筋肉が働かず尿を自分で出せなくなっているものです。
尿が膀胱内にたまっていきますが、上位脊髄障害のものと違い尿道平滑筋の緊張はないため、膀胱が圧迫されると簡単に尿が排出されます。チューブを通すのは容易です。
トイレに行って尿は出るが、ぽたぽたと垂れている、というのであれば、膀胱に溜まりすぎた尿が、膀胱内の圧力が高まったために漏れ出すようになってきている可能性もあります。
また、チューブが容易に通ったと言うことは下の方のダメージの可能性が高くなります。
いずれにせよ、ダメージの部位、脊髄の損傷度合いをしっかり見るためには、MRIなどの精密検査をする必要があるかも知れません。
脊髄のダメージが大きい場合は、生涯、膀胱圧迫などの処置をしてあげる必要があるかも知れません。
2006/11/02 09:53 参考になった! 0
投稿者 のとおしま さん からの返答
ご回答ありがとうございました。
トイレは普通にいけるようになりました。
尻尾とマーキングは相変わらずなので、再度病院に連れて行こうと思っています。
2006/11/09 09:53
事故にあって・・・
10月20日から外出したまま帰ってこなかった猫が22日に帰宅しました。
口の中が切れていて血が出ており、動物病院にその日の夜連れて行きました。
診断していただいた結果、骨折はなく、外傷は牙が折れて下唇に刺さっているのと、膀胱に尿が溜まりすぎているとのことでした。精神的ショックにより膀胱麻痺が起こることもあるとのこと。
消毒、管を入れて尿をだしてもらい、点滴と化膿止めの抗生物質の注射をしてもらいました。
次の日も尿が出なかったので、再度診察へ。
細い管を入れっぱなしにし、おむつ着用で過ごすと、膀胱が休まり管を抜くと麻痺が治ることもあるとのこと。
内服薬をもらって帰宅。
管を抜くも、膀胱は動いていないので、今度は太めのシリコンの管を2~3日入れてみて様子をみることに。
また、管をとっても様子は変わらず、1日2~3回膀胱圧迫によって飼い主が絞り出す方法をとりました。
11月1日現在、尿は猫が自力でできるようにまで回復しましたが、
尻尾が全く感覚がないようで、垂れ下がったままです。
トイレに行けば、尻尾に尿がついて来るのです。
少し強めに握っても感覚がないようです。
尻尾はこのまま動かないのでしょうか?
また、室内にずっと閉じこめているせいかマーキングも始まりました。
怪我をしているような状態のまま去勢手術を受けても問題ないでしょうか?
よろしくお願いいたします。