松倉 源太郎 先生からの回答
こんにちは。この状況は大変厳しい状態だと思います。もともと糖尿病があったのであればこの血糖値であれば、どんどんや痩せてきていたはずです。もちろん、大型猫ですし、軽い糖尿はあったかもしれませんが、ここまでの高血糖が起こったのは、最近だと思います。
肝臓の値であるGPTとGOTですが、GPTが正常に近いのに、GOTが悪いということは、これは肝臓以外のところからGOTが出ていると考える方が普通です。
おそらく、この子は現在DIC(播種性血管内凝固)という状態にあります。これは、なんらかの原因疾患(今回の原因はこの情報だけではわかりませんが・)によって、体中に炎症がおき、小さな血栓が全身を回っている状態です。おそらくその血栓が腎臓に詰まり尿がでなくなり、筋肉に詰まったために体温が下がり、GOTやCPKが上がる。膵臓も悪くなりインスリンが出ずに血糖値もあがっているのかもしれません。また血栓で血流が悪くなり溶血を起こし黄疸があるのだと思います。DICによって引き起こされた多臓器不全の状態にあるようです。
とにかく尿が出るようになるかどうかが、生死の分かれ目だと思います。ヘパリン治療や場合によっては輸血を行いDICから脱却することができれば、治ると思いますが、原因疾患によっては、厳しい状況だと思います。
2006/12/18 10:54 参考になった! 1
投稿者 mikapoo さん からの返答
丁寧なご回答ありがとうございます。
一昨日(12/16)に尿が大量に出たらしく、先生もまだ可能性はゼロではないとおっしゃってくださり、入院のまま点滴治療を続行していたのですが、昨日の朝に多臓器不全で亡くなってしまいました。
確かに痩せてきてる様子は一切無かったので、糖尿病のほうは軽いものだったのかもしれません。結局、原因疾患はわからないままでした。
家で看取ってやれなかったのが悔やまれますが、死後にシャンプーとドライヤーをしてくださり、とても綺麗になっていたのがせめてもの救いでした。
2006/12/25 10:54
肝臓も腎臓も悪くなった猫の回復の可能性
一昨日の夜中に嘔吐をし始め、元気もなくぐったりとしていたので、昨日、朝一番に病院に連れて行き、診てもらったところ、血液検査とX線(撮影)での結果により、肝臓がかなり悪くなっており、黄疸も出ていて、点滴治療をするとの事で即入院となりました。(体温も36.5度しかなかった)
その時の血液検査の結果は(全項目に記載がありましたが、異常値の物に○がつけてあったのでそれを書きます)
GLU 600mg/dl
BUN 140mg/dl
CRE 9.0mg/dl
TG 500mg/dl
TBIL 8.5mg/dl
GOT/AST 153U/l
GPT/ALT 161U/l
CPK 449U/l
LDH 900以上U/l
GGT 39U/l
ALP 319U/l
そして、今日(入院した翌日)、上記の項目のみを再び検査していただいたのですが、GPTだけが正常値に戻ったくらいで、GOT/ASTは倍の数値に、他の項目も数値が同じか、わずかに上昇しています)
(熱は38~38.5度まで戻ったようです)
うちの猫は11キロくらい体重があるのですが、大型種ということもあり今まであまり気にしなかったのですが、先生によると、元々、糖尿病を患っていたのでは?というお話でした。
その上で、今日からはインシュリンも与えてるとの事です。
で、昨日、今日と、見舞いに行った私の目の前でウンチはしてくれたのですが、おしっこが一切出ていません。尿道に管(?)を入れていて、強制的におしっこを出させる注射(利尿剤?)を点滴チューブから入れてくれたのですが…。
前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。
昨日も今日も私が帰る時に「いつ何があってもおかしくない状態」と言われているのですが、おしっこが出たとしても、その後の回復は見込めない場合ってあるのでしょうか?
病院からは「何かあれば連絡します」という形になっているので、
本当にもう見込みがないなら、死の連絡を貰う前に、自宅に連れて帰ってきて看取ってやりたいと思うのですが…。