だいじょうぶ?マイペット

門脈シャント

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ トイプードル / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
神奈川県 / Afantyさん (この方の過去の質問 1件)

 
2007/03/27 13:04

トイプードルの男の子、3歳のことでご相談させて下さい。 この子は門脈シャントで昨年6月に手術しました。多発性肝外シャントだったため完治せず、4ヶ月前に肝臓の値をチェックしたところ、GPTが500台、この段階でたんぱく質を抑えた手作り食にしました。 その後1ヶ月ごとにGPTをチェックして、現在300ぐらいになりました。 お世話になっている獣医さんからは食事療法しかないと言われています。 肝臓があまり使われないため、徐々に肝臓機能が衰えてしまうとのこと。食事療法のほかに薬等、何か手の打ちようがないでしょうか? 今の獣医さんは専門医ではないので、大きな病院で診てもらえば他に何か処方してもらえるものでしょうか?門脈シャントに使われるラクツロースを以前手術前に飲ませたところ、下痢になってしまいました。分量を調節して飲ませることに意味はあるでしょうか?ラクツロースの代わりにラフィノースという薬があると聞いたのですが、これはどうでしょうか? その他、肝臓の状態を保つためにステロイド系のお薬を使うこともあると聞いたのですが? 是非ご意見を頂きたくお願いいたします。

 どの治療法も効果的であるとは言い難いのが現状です。しかし、逆に言えば進行を遅らせる事が出来る方法が幾つもあるとも言えましょう。
 
 そのような中でラクツロースなどは良い選択と言えます。しかし、この薬はそれ自体は吸収されませんので飲んだ分だけ便の水分量が増え軟便になってしまうのは残念ながらやむをえない事です。ラクツロースの中にアンモニアなどの有害物質が取り込まれて便の中に排泄される事により肝臓の悪化を防ぎます。
 
 カナマイシンなどの抗生剤を長期投与する事により腸内細菌の毒素による肝性脳症を防ぐ事が出来ます。場合によっては必要かもしれません。
 
 SAMEなどの薬は肝臓の働きを助けますので、ビタミンのB・C・E・Kなどとともに投与すると肝臓の代謝機能を改善できます。
 
 食事の量は1回量を少なくして回数を多くして肝臓の負担を減らしましょう。たんぱく質の取り過ぎは有害物質の生成を増やしますので注意が必要です。
 
 ステロイドの使用は逆に肝不全の原因にもなりますが、肝臓で炎症が強く出ている場合には肝臓の細胞の壊死を抑える働きがございます。積極的に使用を試みる先生もおられますが慎重に考える先生もおられます。まだ結論がでておりません。

 健康な場合や軽度の肝機能不全には人間の場合にはシジミなどの貝類が良いとされておりますが、一定以上に肝臓が悪い場合にはシジミなどに含まれる鉄分は肝臓に悪いので、民間療法的にこういった物を与えないようにしてください。肝細胞内に鉄や銅が溜まりやすい病態になっております。

 今は肝臓に非常に良いバランスの取れた処方食が色々ございますので、是非お使いいただくと良いでしょう。

 お大事にしてください。

投稿者 Afanty さん からの返答

ありがとうございます。このアドバイスをもとにお世話になっている獣医さんと相談して、医療方針を決めて行きたいと思います。本当にありがとうございました。 

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