井上 平太 先生からの回答
食事の回数を増やして1回量を減らすことは良いことです。それはこれからも続けてください。
肝臓の解毒機能が低下している恐れがございますので、このことにより肝臓の負担や有害物質の血中濃度の増加を防げます。
たんぱく質が代謝される時には、アンモニアが発生します。ですので、たんぱく質の与えすぎに気をつけてください。エネルギーはできるだけ炭水化物などからとると良いでしょう。質の良い必要量のたんぱく質は与えなければいけません。
食物繊維を多めに与えると有害物質の吸収が防げます。本来これらは肝臓で分解されてから全身に送られるのですが、肝門脈シャントでは、肝臓を通らないでそのまま全身に送られてしまいます。特に脳にアンモニアが送られると良くありません。胃腸に負担にならない範囲内で与えましょう。ラクツロースを与えて吸収を防ぐ方法もございます。
ビタミンを十分に与えると良いでしょう。ビタミン剤を与えるのかそれが豊富な処方食を与えるのかは主治医の先生とご相談下さい。
腸内の悪玉菌が増えて腐敗性の物質を産生させないために乳酸菌などの善玉菌を投与して行く場合もございます。カナマイシンなどの抗生物質を与えて積極的に悪玉菌を除菌すべき場合もございます。しかしこれに関しては獣医師の指示を仰いでください。
お大事にしてください。
2007/03/08 21:56 参考になった! 0
投稿者 Afanty さん からの返答
詳しいアドバイス、大変参考になりました。ありがとうございます。
2007/03/15 09:56
食事の回数 - 門脈シャント
はじめまして。 トイプードルの男の子、3歳のことでご相談させて下さい。 この子は門脈シャントで昨年手術しました。多発性肝外シャントだったため完治せず、今は食事療法で暮らしています。幸いこれといった症状も出ずに、元気で過ごしていますが、少しでも体に良いことをと思っています。食事の回数なのですが、肝臓の負担を軽減するためなるべく回数を多くあげるのが良いと聞いたのですが、本当に良いことでしょうか? 今は1日の量を6回ぐらいに分けてあげているのですが。。 その他何かこういう状態の子にお勧めのことがありましたらアドバイスいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。