是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、flowerさん
さて、患者さんの飼主さんに対してのカルテの開示ですが、わたしは請求があれば、いつでも行なうべきだと思っています。ただ、先に謝っておきますが、自分のカルテは悪筆なので見にくいのじゃ無いかなぁと、その辺は心配なのですが……
どうしても、動物の状態を診察しながら、飼主さんの話を聞きながらカルテをつけていると、自然と字も殴り書きのようになってしまっております。お恥ずかしい話なのですが。
人間の医療関係では、法整備が進んでおり、個人情報保護法の施行から、患者さんに対する開示が義務づけられておりますが、動物病院のカルテに関しては、法的に根拠があるものかどうなのか、少々不明ですが、やはり医院のそれに準じる形で飼主さんからの請求があった場合には開示やコピーは必要な事だと思っています。
しかしながら、カルテの持ち出しは、当院ではご遠慮いただいております。カルテは病院の記録でもあり、それらが病院に不在となるということは、病院の記録が欠けてしまうことになりかねないので、こちらでコピーを取らせてもらってお渡しするという事になると思います。
ただ、正直言いまして、過去、患者さんからカルテの開示やコピーを求められたことがありませんので、実際にそういう場面にあった場合「気持ちの問題」として、少し複雑なのかなぁとも考えます。自分の説明だけでは納得をしていただけなかったという残念な気持ちも起きるかもしれませんね。おそらくカルテに書いてあることは全部説明すると思いますし、カルテに書き切れない詳しい状況も説明した上での話だと思いますので……
しかし、それとは別に飼主さんにさらに納得してもらう、治療の経過を詳しく伝える手助けとしてカルテの開示が役立つのならと自分を納得させるべきだと思います。
亡くなった子の死を自分たちが受け入れるためにも、亡くなった子の最期の様子をカルテという形でも見ておきたい。そのような気持ちを伝えてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
2007/04/04 09:53 参考になった! 0
投稿者 RLN さん からの返答
ご回答ありがとうございました。
少し複雑な質問でした、失礼致しました。
私自身、家の猫のことを家族だと思っています。
急に様態が悪化して亡くなった事に対し、納得いかない気持ちと、なんとかしてあげる事が出来たのではないかという責めの気持ちを持ってしまい、そのことが今でも心に引っかかり、最後まで納得したかったので、カルテなどの情報公開について質問させていただきました。
最後の一文「亡くなった子の死を自分たちが受け入れるためにも、亡くなった子の最期の様子をカルテという形でも見ておきたい。そのような気持ちを伝えてはいかがでしょうか」
自分の気持ちはそこだと思います。
亡くなった子のことを思うつもりが、いつのまにか自分自身が悲観的になりすぎてしまっていたようです。
とても参考になりました。
かかりつけの獣医さんに、誠意を持って伝えてみます。
ありがとうございました。
失礼致します。
2007/04/11 09:53
カルテについて
はじめまして。
アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。
一般の動物病院では、飼い主が望んだ場合、カルテの開示並びにコピー又は飼い主へのカルテの貸し出しをしてくれるのでしょうか?
以前、病気にかかり入院をしたその日に亡くなってしまったのですが、その数日後、カルテのコピーをしたいと申し出たのですが、それはできないと断られてしまいました。
もちろん口頭での説明は詳しく丁寧にしてくれましたが。
信頼をしていないわけではないのですが、全てを納得した上で、これからもかかりつけとなる動物病院にはよりいっそう信頼出来る状態で、家の猫たちの事を見てもらいたいと考えております。
どうしてもとお願いしたら許可してくれるのでしょうか?
どうかアドバイスの方よろしくお願いします。