是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、さくらんぼ-さん
お家に迎え入れて、あっという間に発症、亡くなったということで、とても悲しい思いをされたことと思います。
まず、早めの健康診断に行っていれば伝染病は判明したかどうかですが、何らかの症状が出ていれば、もちろんそれらから必要な検査に進むことは出来ると思いますので、伝染病の特定までも可能だと思います。ただし、伝染病の潜伏期にあって、特に身体に症状が出ていない状態だと、それらの発見は難しいですね。症状が出ていない状態では伝染病に関しては、それらを疑っての精密な検査は過剰な検査になってしまいがちですので費用の負担が増えます。
それから、伝染病の特定ができるか?とのご質問ですが、今回の病気の特定は出来ていないのでしょうか?2週間も闘病があって、その間病名の特定はされませんでしたか?伝染病も種類があり、それぞれに検査方法が異なりますが、一定のウィルス病に関しては検査方法も簡易なものがあり、比較的簡単にそれらの特定が出来ます。もちろん中には検査を外注に出さねば判明出来ず、時間がかかるタイプのものもありますが、伝染病の特定は、治療のための基本だと思ってください。
また、5.22生まれで6.29日のワクチン接種ですが、少々早い時期にワクチンを接種していますが、このときのワクチンはおそらく母子免疫の影響でほとんど効果が出ていなかった可能性が高いと思われます。本来は、生後3ヶ月を過ぎての最後のワクチンまで済ませた状態でないと、伝染病に感染する危険が大きいので、販売ルートには出して欲しくないのが獣医師としての見解です。
また、ワクチン接種による感染ですが、菌といっても、感染症にはかからないような様々な処置をしてあるので、その可能性はかなり低いと思っていただいていいと思います。ただし、ワクチン由来による角膜浮腫などの病気が出やすい子や、ワクチン接種後の急激な環境変化は気をつけなくてはいけません。
また、外飼いの先住犬がウイルスを持ち込んだ可能性ですが、予防注射をされていないのであれば、その可能性はあります。身体のでき上がっている成犬では症状がさほど重くなくても、仔犬にとっては致命的な病気もあります。ただしその可能性は、少々低いでしょうね。
今回のような事故を防ぐためにも生後3ヶ月前後までの親犬からの免疫が切れる時期の仔犬の販売は控えて、しっかりとワクチン接種を一通り済ませた状態で新しい家族のもとへ行くようになってくれることが当り前の世の中になってくれることを祈ります。
悲しい思いをされていることと思いますが、どうぞワクチン接種の件を含めて、あまり幼い仔犬を家族として迎えることの危険性について頭にとどめていただけると幸いです。
仔犬のチェリーちゃんのご冥福をお祈りいたします。
2007/07/24 09:59 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
是松先生
さっそくの回答ありがとうございました、やはり生まれて一か月半しか経っていない子だったから、遠くから陸送されてきてますし母親から離されるのも早かったでしょうし、そんな幼い子犬を迎えてしまった私自身勉強不足でした。チェリーには本当にかわいそうな事をしました。
質問文がまずく申し訳なっかったですが通院六日目で亡くなりました、獣医の先生からはウイルスの特定は外注になるというお話でそこまでしても・・・という事でした。
健康診断に行かなかった事や先住犬の事など納得いたしました、本当にありがとうございました。
かなしいけれどがんばります。
さくらんばー
2007/07/31 09:59
かわいそうで
はじめまして、気持ちの整理が付かずアドバイスをお願いします。
マルチーズ、一か月半で我が家に来て、一週間ほどで食欲がなくなり嘔吐とで衰弱してしまい、二週間で亡くなりました、特定はされませんでしたが伝染病の感染が原因でした。
H19.5.22生まれで、亡くなったのが7.21です。6.29に五種のワクチン接種済みでした。
子犬の健康診断にすぐ行かなかったのですが、健康診断で伝染病に感染しているかどうか、わかったでしょうか?
販売業者の方にたずねましたら、ワクチンは菌を入れるという事で体調や環境の変化で逆に病気を誘発してしまう事もあるらしいというお話でした・・・そうなのでしょうか?
我が家には外で飼っている犬がいて、接触はさせてませんが子犬を迎える前に外の犬を部屋に時々いれていました、この外犬がワクチンを受けてないのでもしや子犬に菌を移したのではないでしょうか?
それから伝染病の特定は動物病院でできますか?
とにかくかわいそうで子犬に申し訳ない気持ちでいっぱいで・・・助けてあげられる事ができたのではないかと、犬を飼うという気持ちに自信がなくなってしまいました。よろしくお願いします。