井上 平太 先生からの回答
出来るだけ早急に大学病院で詳しく検査をして頂きましょう。この病態は遅れるほどに肝臓を蝕み、肝細胞の数は確実に減っていきます。
①
全ての動物は生きていくうえでたんぱく質(アミノ酸)が必要です。必要最低限のたんぱく質(または必須アミノ酸)は常に供給されなければいけません。供給が止まった時点で体は「異化」と言って体細胞を次々と壊して行きそれを栄養源に食いつないでいきます。その事によりさらに毒素が産生され、肝臓が疲弊いたします。
自己流ではなく専用の処方食を与える必要がございます。肝性脳症を防ぐためにカナマイシンなどの抗生剤の投与や毒素の排泄を促すためにラクチュロースなどの投与が必要と思われます。
②
現在は画像診断学がかなり進歩しております。開腹手術(試験開腹)無しにかなり具体的なことが判断できます。先ずは実際に門戸を叩き専門医に詳しく相談しましょう。
③
排便排尿のための最低限度の散歩に留めて下さい。安静が肝要です。
最後に。「大学病院へ行く事 = 教授の言うとおりの治療法を受け入れる事」ではございません。
治療を受けるのは愛犬ですし受けさせるのは飼い主です。主体は飼い主にあります。大学病院は「拝見させていただく」立場にございます。ご安心下さい。
疑問に思った事はしっかりと質問し、納得のいった治療法を選択してください。担当獣医師を困らせてしまって良いのです。困惑して困惑してニーズにあった新たな治療法を模索する事が彼らの仕事ですから。
お大事にしてください。
2007/07/29 01:00 参考になった! 0
投稿者 umako4 さん からの返答
井上先生、お忙しい中丁寧なお返事有難うございました。
早速、大学病院へ行こうと思っております。
先生の心づかいの言葉にすごく励まされました。
これからどういう結果になるかわかりませんが、できる限りの事はしたいと思ってますので悔いの残らない様にしてあげたいです。
有難うございました。
2007/08/05 01:00
小肝症門脈シャント
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。ラブラドールレトリバーのメス5歳です。
小さい頃から肝臓の数値が悪く、年々上がっております。現在GOP123 GPT568 ALP294 かかりつけの病院から大学病院(レントゲン写真と血液検査の結果を送りました)の方へ相談した所、小肝症門脈シャントだと言われ、大学病院で手術をするか、食事療法をするかで迷っています。
ネット上で調べた所、大型犬の門脈シャントは肝内型が多く手術は難しいと書いてありました。難しいということは手術しても悪くなるかもしれない、死亡するかもしれない、ということですよね。。。
できる事なら手術はしないで食事療法にしてあげたいのですが。。。
質問は3つあります。
①たんぱく質のある物をあげず、どれ位まで生きられるのか?
②大学病院で詳しく検査を受けるというのは開腹して調べるのでしょうか?
③散歩は控えた方が良いのでしょうか?
現在は疲れやすい症状意外はまだ出ていません。
お肉も大好き、野菜も大好き何でも食べます。
この先お肉もずっと食べれなくなるのではかわいそうな気もして、手術を受けるかとても迷っております。
しかし、手術をして治るのであれば、勿論治してあげたいです。
宜しくお願い致します。