玉井 康教 先生からの回答
今回の病気はダックスで非常に多いといわれています。
今回のように去勢手術(糸を絹糸を使用した場合に特に多い)後にまたは避妊手術後におなかにろうかん(膿の汁の管)ができる場合もあります。
一般的には手術でその部位(原因の場所)を切除することです。その後は今回のようにステロイドが第1選択薬だと思います。それに反応が悪い場合には、サイクロスポリンという免疫抑制剤やニコチン酸アミドとテトラサイクリン(抗生物質)などを組み合わせていく場合もあります。
僕自身も大学で全身に病気が出て非常に大変だった症例がいました。
今回去勢のもう片方も切除していないのであればそれも切除したほうが全身の反応は少なくなるかもしれません。
2007/08/05 12:24 参考になった! 0
投稿者 シンクル さん からの返答
こんばんは。
玉井先生、ご回答ありがとうございます。
そうですね、様子をみて必要であれば切除も考えたいと思います。
お忙しい中のご回答ありがとうございました。
2007/08/12 12:24
無菌性結節性皮下脂肪織炎について
現在、「無菌性結節性皮下脂肪織炎」という病気が去勢手術後に発症し悩んでおります。
一度、北海道江別市の大学病院で病理検査を実施後、旭川市の動物病院で現在通院しております。
現在は、ステロイド投与、オトマックスと呼ばれる薬を化膿種に塗っている状態です。ですが状態は、かんばしくありません。
このようになった経緯としては、現在2歳半なのですが、1歳の頃に去勢手術を行い、今年の春に手術後付近に赤い腫瘍のようなものができたのが始まりでした。
何度か通院しての診断としては、溶けない糸が体内に残っていてそれに免疫が過剰反応を起こし、腫瘍となっているとのことでした。
後日、手術を行い摘出しました。
その後、順調に経過するかと思えば、今度は右の横腹に化膿液でブヨブヨになっている腫瘍のようなものができてきました。それと同時に体の側面に多く、かさぶたが多くできていました。
そちらの治療は、まずおおきなブヨブヨの腫瘍は破り、血液まじりの化膿液を全て出してしまい、つぶれた状態にし、イソジンで消毒し、ゲンタシン軟膏を。瘡蓋部分は周りの毛を刈り、瘡蓋を取りこちらにもイソジンで消毒し、ゲンタシン軟膏を塗りました。
その後、ステロイド飲み薬も併用で様子をみていましたが、少しづつですが、よくなってきています。
その後、知り合いにより大学病院で病理検査をしてもらうといいと紹介され、病気の経緯をかかりつけの病院の院長にしたためて頂き、大学病院へ行きました。
診察の結果、病理検査をすることになり、検査を実施しました。
結果としては、、下記のような用紙を一枚もらいました。
検査材料:血液・芽刺液
S:感受性 Ⅰ:中間 R:耐性
ABPC :R
MPIPC:R
CEX :R
CEZ :R
CTX :R
GM :R
EM :R
DOXY :R
CP :R
FOM :R
ST :R
OFLX :R
VCM :S
CVAAMP:R
CFIX :R
ENR :R
という結果でした。
話によると、かなり強い効き目はあるが、副作用のあるステロイドしか感受しないとのことで、これの使用はあまり勧められないとのことでした。
治療方針としては、まず皮膚の瘡蓋をまず治癒させて、その後すこし強いステロイドで対応していくことになりました。
その際、いままでずっと薬漬けであったため、一度薬はやめマイクロバブルと呼ばれる温浴治療を週2回のペースでやってみようとのことになりました。
ですが、1回目が終わり、2日目に薬をやめたからなのか、すぐにまた上記で切除した場所と、右の横腹に化膿液でふくらんだものが出来てきました。
それで、昨日病院で化膿液を抜いてもらい、オトマックスと注射での治療となりました。
今後もこのような状況が続くと思うとこの子が心配です。
家族同然のワンコなので、はやくよくなって欲しいです。
いまの病院の先生も大変信頼しておりますが、他の先生のご意見もいただければと思い、相談させていただきました。お忙しいとは思いますが、お返事いただければと思います。