井上 平太 先生からの回答
状況から考えてやはり腎不全が始まりつつあると考えて妥当だと思います。腎臓の機能が低下いたしますと尿細管という腎臓の中の構造が弱体化してしまい再吸収という能力が衰えます。このため尿の量が増えてしまいますので、体はこの分だけ多く水を欲します。その結果飲水量が増えていきます。この状態を尿崩症と呼びます。水は飲みたいだけ充分に飲ませてあげてください。それでも不十分な場合にはさらに点滴が必要な場合もございます。
腎不全は一般的な病気とは違い、全く無症状の内から徐々に数年かけて進行いたします。このため、どこから腎機能低下が起こったかを突き止めることは出来ません。しかし、BUNが61であればもう尿毒症の進行を抑える治療を開始した方が良いと考えられます。
お大事にしてください。
2007/08/26 00:06 参考になった! 0
投稿者 カツノリ さん からの返答
お忙しい中、有難うございました。
アドバイスを真摯に受け止め、最善を尽くしたいと思います。
2007/09/02 12:06
犬の飲水量について
初めまして。推定年齢14~15歳(迷子を保護した為、年齢不詳)、柴犬の女の子について相談させて頂きます。
昨年より、僧帽弁閉鎖不全症と診断され、アピナック25mgを毎日1錠服用しています。
服用前より、BUN値が正常値よりも若干高く、当初、飲水量が、体重8kgに対し、150~200mlと少ないことから、脱水気味の為と言われておりました。
ところが今年の7月上旬より、飲水量が増え、体重7.2kgに対し、300~350ml、飲むようになりました。作夏よりも断然多い量です。
7/31に尿検査と血液検査をしたところ、尿中クレアチニン100mg/dl、尿比重1.028、タンパクはマイナス。血液検査検査においては、BUN61と高め(正常値6~30)、クレアチニン1.6(正常値0.6~1.6)でした。タンパクやアルブミン値、CAは正常値、貧血もありませんでした。
3月末より4月にかけて、空腹時の嘔吐が続き、食欲も無くなり少し痩せました。胃酸過多による胃炎と診断され、治療を受け食欲は戻ってきましたが、飲水量が多いのではと気になります。
担当医には中程度の腎不全かも?と言われましたが確定はされておりません。
上記の状態から推測される病気と、夏場の犬の飲水量について教えて頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。