今道 昭一 先生からの回答
アカラスの治療は昔と比べるとずいぶんと変わっています。
私が卒業したころ、私は薬浴やイベルメクチンの注射という方法で治療していました。
当時は今と比較すると、治癒率もいいものではありませんでした。
現在では、アカラスの治療は論文で何通りか優れたものが紹介されています。
ミルベマイシンも効果的な治療と思いますが、もう1度投薬量に問題がないか確認してみましょう。また、アカラスの量や生きているかどうかという判定も大切ですが、実際の症状も効果判定に取り入れてあげましょう。その際、アカラスと合併しやすい膿皮症を発症していないかを見てあげることは非常に重要です。
相談にあった注射というのはおそらくドラメクチンでしょう。このお薬は私も非常に好んで使っています。複雑な病気を抱えたアカラス症では完治しないことがありますが、難治な合併症のないアカラス症では多くのワンちゃんが治癒しています。
治癒といっても、私がこの治療を取り入れてからは間がないので、正確な予後判定はできませんが、1つの区切りである、1年以上再発しないという目標を達成できたワンちゃんがほとんどです。ただ、難治な合併症があるワンちゃんでは極端に治癒率が下がるということも忘れてはいけません。
また、アカラスの治療で大切なのは、治療をいつ終了するかという点だと思います。アカラスが見つからないからすぐに全ての治療や定期健診をやめると再発するリスクは高くなります。
どんな方法で治療するにしても、くれぐれも慎重に治療を進めていきましょう。
2007/09/30 21:53 参考になった! 0
投稿者 ミニクロ さん からの返答
早速の回答をありがとうございます。
先生は注射を積極的に取り入れてらっしゃるんですね。
治療方法、その結果が良くなってきていると聞き少しホッとしました。
この子が実際に複雑な病気を抱えているかどうかはまだわからないのですが、
Jと一緒に治癒を目標に頑張っていきたいと思います。
先生、お忙しい中本当にありがとうございました。
2007/10/07 09:53
アカラスについて
初めて質問させていただきます。
ミニチュアピンシャー11ヶ月(男の子)です。
9月11日にアカラス(ニキビダニ)と診断されて2週間以上、
ミルベマイシンを毎日服用してきました。
最初は前足先とわき腹あたりに小さなハゲだったのですが、
最近になってハゲが後ろ足先、前足の内側と広がってきたので、
9月27日に受診し皮膚の検査をしたところ、アカラスが生きていました。
2週間薬を服用して効いていないということで、
来週から薬浴をするようにと言われました。
ネットで調べているとアカラスの子は注射をする子が多くいるように
思えたので、薬浴よりも注射を勧められるものと思っていました。
最終手段で、薬浴という流れだと思っていました。
特に薬浴は副作用が怖いというイメージがあるんです・・・
注射と薬浴では副作用はどちらが大変なのでしょうか?
個体差があることはわかっておりますが、統計的な意見を知りたいです。
宜しくお願いします。