井上 平太 先生からの回答
フィラリア症は本当に辛い病気です。フィラリアが心臓に住み着くことにより起こる慢性循環不全・心臓から肺動脈や後大静脈に飛び出す事により起こる急激な塞栓症・フィラリアの幼虫が肺や肝臓や腎臓などの内臓に細かい梗塞を起こす事による各種の臓器不全(肝不全・腎不全など)・・・本当に色々な病態を引き起こします。
ですので、今ある症状を全てフィラリアで説明する事も出来ますが、他の疾患が無いかどうかは慎重に判断しないといけません。
現在モキシデックで治療中との事ですがこの薬はフィラリアの子虫を殺し親虫にならないようにする薬として認可されております。従って外科的にフィラリアを心臓から摘出したり成虫駆除剤を使わない限り心臓内にはフィラリアがいるままのはずです。しかし、モキシデックを処方し続ければ数年で心臓内の親虫もやがては全滅します。治療を頑張ってください。
治療はフィラリア自体に対処する治療と対症療法と大きく二つに分かれます。車の両輪としてどちらも重要です。長い道のりですが若い子ですからきっと良くなる事でしょう。
注意点ですが、病態や軽重によりかなり異なります。診察していない者が軽はずみには申せません。ただ、できるだけ運動を避け興奮させない事が大事です。
最後にフィラリアにかかっている不幸な身寄りの無い犬を里親として飼っていただいた秀人様に心から感謝致しますとともに敬意を称します。
有難うございます。お大事にしてください。
2007/11/02 23:36 参考になった! 0
投稿者 アロ・ネロ さん からの返答
お忙しい中、貴重なアドバイスを頂きまして、ありがとうございました。アロアの元気な姿は、家族みんなの喜びですのです。我が家は、アロアに出会えたこと、保護して下さったボランティアさんに心から感謝でいっぱいです。今回の原因を調べてもらって、1日でも長くアロアと過ごしたいです。沢山のコメントを頂き、ありがとうございました!
2007/11/09 11:36
フィラリアと心臓発作について
こんにちは。宜しくお願い致します。昨年の春に里親会から、我が家にやって来たアロア(ポインター)は、引き取る前からフィラリア陽性と聞かされてました。
毎月モキシデックを通年投与しながら元気に過ごしていましたが、昨日の早朝、いつものように散歩から戻り、ご飯を食べてソファーで横になっていたのですが、30分程して起きあがり歩き出して、10歩目くらいで、バタッと倒れました。
目は開いたまま、足は硬直してウンチもお尻の穴から少し出てました。何度名前を呼んでも1分~2分ピクリとも動かないままでしたが、その内に瞬きをし始め、20分程で伏せをして40分頃には何事も無かった様に歩き出しました。
獣医さんに診察してもらうと、心臓の発作と言われました。
血液検査では、ALTが186とかなり高めですが、フィラリアのせいかな?との診断で、その他の異常は無く、心電図では、普通マイナスの所が、
プラス2でした。プラス2がどのような結果なのか詳しく話して頂けませんでした。
Fortekor5を処方され、一生飲み続ける様に言われました。モキシデックを通年投与していたのに、やはり、フィラリアからと考えた方が宜しいでしょうか?
また、運動の制限や、散歩の気温も考えないといけませんか?
走るのが大好きなので、少しは、運動させたいのですが・・・。
宜しくお願い致します。