是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、ここにゃんさん
腸リンパ管拡張症による蛋白喪失性腸症と診断されたようですね。
腸リンパ管拡張症のおおもとの原因ははっきりしないことが多いため、対症療法がメインの治療になることがほとんどですが、ココアちゃんもステロイドによる治療に反応してくれてよかったと思います。
血液中のアルブミン濃度もうまく維持できているようですね。
さて、ステロイドによる副作用が心配ということですが、現時点ではステロイドをやめることによる症状の再発が心配ですので、飼主さんの判断だけで投薬を中止することはしないでくださいね。副作用については、投与量の多い少ないだけで大丈夫とはいえないので、普段からの一般状態や血液検査などをしながらモニターしていくことが大切だと思います。場合によっては投与量を今後も調整していくことにもなるでしょう。
また、おそらくは低脂肪食を用いた食餌療法を併用されていることと思いますが、症状が安定していれば食餌療法のみへの切り替えも今後検討してもらってもいいと思います。今後の治療方針についてかかりつけの先生にお聞きしてみてはいかがでしょうか。
なお、腸リンパ管拡張症で、ステロイドを使うことなく食餌療法のみで治る子もいますし、一過性の症状のみで終わることも多いので、一生ステロイドを服用するというケースは少ないと思っていただいていいと思います。
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
2012/01/17 09:55 参考になった! 0
投稿者 ここにゃん さん からの返答
是松 壮一郎先生
再びご回答頂き大変ありがとうございました。
先生の初回のアドバイスのお陰で、早期に治療を開始することが出来ました。
本当に感謝しています。
200ccの復水は3日でひく程ステロイドの効果がありました。
嚥下障害などの副作用が出て心配していましたが、3日に一回朝のみに
なってからは、元気になりました。
是松先生の言いつけを守り自分の判断で投薬を中止せず、かかりつけの先生の診断に従いたいと思います。
『症状が安定していれば食餌療法のみへの切り替えも今後検討してもらってもいいと思います。』
『腸リンパ管拡張症で、ステロイドを使うことなく食餌療法のみで治る子もいますし、一過性の症状のみで終わることも多いので、一生ステロイドを服用するというケースは少ないと思っていただいていいと思います。 』
当初は「腸リンパ管拡張症でない場合は様態が急変すれば余命2ヶ月の可能性もある。」と宣告されていましたので、涙が出る程とても嬉しいです。
希望が湧いてきました!!
本当にありがとうございました。
2012/01/24 09:55
ステロイドについて
度々利用させて頂いております。
先生方の貴重なアドバイスに勇気づけられています。
昨年の8/31にリンパ管拡張症の疑い(血液検査のみの為)と診断されました。
体重2kgに対して腹水200gが溜まって気づきましたが、食欲も元気もあり下痢や吐き気は全くありません。
現在3日に1度朝のみプレドニゾロン1/4錠を与えています。
総タンパクは6.2-6.5 アルブミンは2.4-2.6を維持しています。
サプリメント併用の効果もあり薬の間隔を空けても腹水が溜まることもなく、返って活き活きとしています。
そこで質問ですが、ステロイドの副作用はこの間隔程度ならば、あまり心配はないのでしょうか?
また、生涯ステロイドを服用しないと、回復は望めない病気なのでしょうか?
一過性のリンパ管拡張症はないのでしょうか?
ステロイドなしで回復した症例は、ご存知ないでしょうか?
たくさんの先生方のご意見を頂けると、大変ありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。