渡邉将道 先生からの回答
ここにゃんさん
こんにちわ。
一年にも及ぶ治療、飼い主様もワンちゃんもとてもがんばっていますね。こちらの立場からも頭が下がります。
ワクチン接種に関してのご質問ですが、各種ワクチンは健康な状態のワンちゃんに接種する物です。また、ステロイドや各種免疫抑制剤の投与が続いている場合には、ワクチンの効果が落ちてしまう可能性があります。
ご心配なされている感染症は「他の犬との接触を断つ、他の犬を触ったら手を洗う、他の犬の排泄物に触れさせない」等によって感染の可能性を下げることができます。
ワクチン接種がきっかけで病態が悪化するようなことがあれば、本人にとって全く意味がありません。よって今の健康状態では接種する必要は無いと考えます。健康になったら接種して下さい。狂犬病に関しても同様とお考えください。役所には狂犬病予防接種猶予書(動物病院で用意して頂けると思います。)を提出することにより接種を一年猶予することができます。
治療が早く終わと良いですね。
追加質問の回答です。大変遅くなり申し訳ございません。
追加の場合どのように回答すれば良いのかが分からずこのような形になりましたことをお許しください。
Q 多頭飼いして他の犬にはワクチン接種をしていても、接触させない方がいいのでしょうか?
自分の家の犬でも他の犬を触ったら手を洗う、他の犬の排泄物に触れさせないことが必要ですか?
ちなみに、他の犬は散歩に出かけます。
A 手洗いは行って下さい。排泄物への接触は避けるべきです。
厳密なお話になりますが、他のワンちゃんがワクチン接種していても、大丈夫だとは言えないでしょう。ワクチンは接種していれば100%対象疾患にかからないという物ではなく、感染しても軽傷で済むと考えた方が良いかもしれません。
ですから、外出するワンちゃん達がワクチン対象疾患を外で貰ってきた場合は、そのワンちゃんは発症しない又は少しだけ元気がないだけでも、ワクチンを接種していないワンちゃんに感染する可能性があります。
Q 肉球のむくみが気になり運動不足ではないかと思い、9月に入ってから早朝10−15分位公園を散歩しています。
その自宅近くの公園にはよその犬が他の時間帯にも散歩していますが、排泄物も心配ですのでワクチン接種をしない場合は、家の中だけで外には一切出ないが安全でしょうか?
A その方が安全であると言えます。
両方の質問に共通することなのですが、ワクチンは100%では無いことを認識して下さい。接種をしてもなかなか抗体価が上がらない個体もいます。また、最近は飼い主のモラルの向上からワクチン接種自体はかなり進んでいますので、該当疾患に感染する事も以前に比べるとかなり減ってきています。
☆100%の予防を目指すのが本来の理想ですが、あまりに厳密な管理は飼い主様だけでなくワンちゃん本人も息苦しくなってきます。
☆ある程度のところ(ここにゃんさんライフスタイルや同居ワンちゃんに合わせて)で線引きをして頂き、それを遵守するというスタンスでよろしいと思いますよ。
一日も早い回復をお祈りします。ご参考になれば幸いです。
2012/09/10 12:26 参考になった! 1
投稿者 ここにゃん さん からの返答
渡邉将道先生
大変温かいお言葉を賜りありがとうございました。
嬉しくて思わず涙がごぼれそうです。
今の健康状態ではワクチン接種する必要は無いということで、安心致しました。
注意事項に「他の犬との接触を断つ、他の犬を触ったら手を洗う、他の犬の排泄物に触れさせない」等を教えて頂きましたが、改めて質問させて頂いてもよろしいでしょうか?
多頭飼いして他の犬にはワクチン接種をしていても、接触させない方がいいのでしょうか?
自分の家の犬でも他の犬を触ったら手を洗う、他の犬の排泄物に触れさせないことが必要ですか?
ちなみに、他の犬は散歩に出かけます。
肉球のむくみが気になり運動不足ではないかと思い、9月に入ってから早朝10−15分位公園を散歩しています。
その自宅近くの公園にはよその犬が他の時間帯にも散歩していますが、排泄物も心配ですのでワクチン接種をしない場合は、家の中だけで外には一切出ないが安全でしょうか?
アミノ酸点滴治療に通う頃はアルブミン数値が1.2まで下がり、多量のステロイドを投与しても
なかなか効果が上がらず、食事はとれていましたが表情も暗くきつそうにしていました。
日帰り入院の点滴と血液検査に明け暮れ小さい体に日に何度も注射針を刺されて、見るに忍びない状態でした。
そのような思いはさせたくないと思っています。
かかりつけの先生は、狂犬病予防接種もワクチン接種も大丈夫とおっしゃいます。
はっきり意見も言えないまま狂犬病の注射を受け、自責の念を感じました。
お陰様で、今度はきっぱりとココアを守ってあげられます。
ご多忙中恐縮ですが、ご回答頂けますようでしたら非常に助かります。
お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。
2012/09/17 12:26
山下 拡(かく) 先生からの回答
はじめまして。京都のかく動物病院、山下かくです。
混合ワクチンに関してですが、現段階では日本は一年に一回の接種が推奨されていますが、実際ワクチンの効果は一年で突然なくなるわけではありません。
そのため、病気によりワクチンが打てない場合、抗体価を調べてワクチンの効果が得られているか確認する方法があります。
抗体価が高いうちは打つ必要はありません。
また狂犬病に関しては法律で義務付けられていますが、打つことにより危険がある場合、都道府県によって方法はかわりますが、接種を猶予してもらうことができます。方法についてはかかりつけの先生に相談してください。
実際にワクチンが打てる状態にあるのかは、かかりつけの先生に判断してもらうとよいのではないでしょうか。
2012/09/10 12:34 参考になった! 0
投稿者 ここにゃん さん からの返答
山下拡先生
貴重なご意見を頂き誠にありがとうございました。
抗体値を調べるという方法があるのを、初めて知りました。
その数値が下がった時に投薬との兼ね合いを見ながら、接種すれば良いと分かりました。
かかりつけの先生は狂犬病予防接種もワクチン接種も大丈夫とおっしゃいます。
はっきり意見も言えずに狂犬病の注射に従い、自責の念を感じました。
アミノ酸点滴治療中にとても苦しい思いをさせ可愛そうでした。
それを繰り返したくなかったので、他の先生方にアドバイスをお願いした次第でした。
お陰様で心に余裕が出来ました。ありがとうございました。
2012/09/17 12:34
「タンパク漏出性腸症」治療中の混合ワクチン接種について
一年前にタンパク漏出性腸症と診断され、快方に向かい一時2ヶ月程
休薬していました。
しかし、その間今年4/7からのヒートが引き金になりアルブミンの
数値が激減し体重も減り5/14からアミノ酸点滴治療に2週間通い
ながら、ステロイド(プレドニゾロン)の投薬を再開しました。
休薬したせいか効きが悪くなり、体重1.7kgにも拘わらず5/25から
は1回5mgを1日に2回も飲ませていましたが、6/26から少しずつ減薬出来始めようやくプレドニゾロン 1日2回 朝1/4錠・夜1/8錠に
なっています。
しかし、長期多量投与により特に四肢はすっかり脱毛しお腹の皮がたるんでおり、肝臓の数値が悪化してきています。
肉球が異常にむくんでいるのも気がかりです。
9/22の血液検査では、TP:6.2 Alb:2.8 GGT:20 でした。
現在は体重も2kgに増え、安定しています。
一年前の発病後から嘔吐はなく、下痢も殆どありません。
しかし、小型犬には珍しく「胃拡張」を併発しており、1日5回食にしています。
そこで、質問ですが、混合ワクチンの接種の時期を少し過ぎています。
今の状態で接種可能でしょうか?
これが、引き金となり折角アルブミン数値が回復してきたのに、また激減しないか心配しています。
かといって接種せずに死に至るような他の怖い病気にかかるのも避けたいです。
狂犬病の予防注射は7/10に受けその時は異常ありませんでしたが、不安でとても後悔しました。
このような病気療養中の「混合ワクチン接種」や「狂犬病の予防接種」に対する先生方のご意見を幅広くお聞かせ頂けませんでしょうか?
お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。