樋口 高裕 先生からの回答
angelcomeさんへ
クッシング症候群での初期(過剰グルココルチコイドが甲状腺でのT4分泌を抑制している)ではなく、2年間もグルココルチコイドをトリロスタンで安定的にコントロールされている状態であれば、T4の低下は、甲状腺機能低下症と診断されても良いと考えます。
症状としても、活動性の低下、頻回な眼振はまさに当てはまります。
血中コレステロールの上昇などがあれば、確定診断するところでしょう。
甲状腺ホルモンは、副作用も少なく、安全な薬です。活動性や眼振も驚くほど改善されます。
主治医の先生とよくご相談されて、試験的に1週間ほど甲状腺ホルモンを投与してみて、T4値の改善、症状の変化をみていくのも良いことだと思います。
どうかお大事にしてください。
2013/08/04 20:06 参考になった! 2
投稿者 angelcome さん からの返答
樋口先生、
丁寧なご回答をありがとうございました。
大変参考になりました。
主治医の先生と相談してみます。
2013/08/11 08:06
クッシング症候群と甲状腺機能低下症の関連について
初めまして。
二年ほど前よりクッシング症候群との診断により
トリロスタンにより治療を続けておりこちらの
数値は安定しております。
先日、別疾患でかかった普段とは違う病院で受けた
血液検査にて、T4の数値が0.4と低めであったため
甲状腺機能低下症治療の服薬を勧められました。
クッシングであることもお伝えしてありますが
その際に、ふらつきがあったり寝てばかりだという事も説明したため
お薬を試してみるのも良いのではないかというお話でした。
その旨、普段からお世話になっているかかりつけ医にて
上記診察の内容を伝えました所
クッシングの場合はT4に異常値が出る可能性があるため
これだけで治療に入るのはリスクが高いとのことで
FT4とTSH検査も一緒に再検査を受けました。
T4 0.9 (正常値:1.1~3.6μg/dl)
FT4 0.4 (正常値:0.5~3.0ng/dl)
TSH 0.49 (正常値:0.08~0.32ng/ml)
の結果でした。
かかりつけ医の先生は
やはりクッシングから来ている偽甲状腺機能低下症との診断で
服薬の必要はなしという事でした。
愛犬は、以前発症した中耳炎の影響だと言われいてる
眼振が週に1-2度起きたり(脳MRIは異常なしでした)
ふらつきがあったり
老犬のせいかのかもしれませんが寝てばかりで
家族の帰宅や大好きだったおもちゃに全く関心がなかったりと
低下症の症状として当てはまるようなものもあります。
色々調べてみると
T4は他疾患の影響を受けやすくそれだけで
判断するのは危険であるため、他の検査を併用することや
T4とFT4が低く、TSHが高い場合は低下症である、という
書き方がされていますが、今回の愛犬の場合は
クッシングがあるゆえにこのような結果になっていて
これは甲状腺機能低下症ではなく偽甲状腺機能低下症であり
治療の必要はないのでしょうか。
大変心配で、
色々な見解があると思いますので
ご意見を聞かせていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。