だいじょうぶ?マイペット

【肺水腫が治りません】

対象ペット:
/ ノルウェージャンフォレストキャット / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
大阪府 / レンレンさん

 
2014/09/06 11:34

【肺水腫が治りません】
はじめまして。愛猫ノルウェージャンフォレストキャット6歳の病気のことで、不安で夜も眠れません。どうかアドバイスをお願いします。
2014年8月14日に、呼吸困難の症状を起こしました。呼吸が浅く速く、苦しそうにしていたので、翌朝病院に連れて行きました。レントゲンでは肺が白く濁っていたので、診断は「肺炎または気管支炎」とのことで、注射を1本打ってもらい帰宅。すると、すぐに開口呼吸を始め、喉から「ガラガラ」という音を出しながら、とても苦しそうにしたので、急いで病院に戻りました。
酸素室に入り、一日入院。何日かに分け抗生剤、ステロイド、利尿剤を投与したところ、利尿剤にだけ若干の反応があったみたいで、先生が心臓病の疑いがあるから検査してきて下さいと仰いました。
8月23日に大きな病気で検査したところ、肥大型心筋症と診断されました。かかりつけの先生も同行してくれて、一緒に診断結果をききました。壁の厚さは6mm。左心房が肥大していて、収縮力も弱く、血液が逆流して、肺水腫を引き起こしているとのこと。以上の結果を受けて、翌日よりかかりつけの獣医で投薬が始まりました。
しかし、肺水腫が全くよくなる気配がありません。利尿剤は、最初は一日2分の1錠でしたが、一週間たって肺のレントゲンに効果が見られず、腎臓への負担を考慮して4分の1錠になりました。それでも一週間後にレントゲンに効果が見られず、8分の1錠に。この間にフォルテコールの量を少し増やしました。
そして一週間後、レントゲンにまだ効果が見られません。3週間前のレントゲン写真と並べてみても、コピーかと思うくらい白い影の写りかたが同じで、肺が白くもやもやした感じ。
要するに、投薬前から、良くも悪くも肺水腫の状態が全く変化していないのです。
猫は食欲もあり、尿も便もいつも通りですが、相変わらず呼吸が浅く、平均で1分に30~40回(寝ている時に測ったら1分に28回)、発病前と比べると、呼吸がおかしいという印象は否めません。毎日見てるので、それは断言できます。
しかし、先生は「良くも悪くもここまで薬が効かないとなると、この猫にしてみれば、この白く濁った肺が通常の状態なのでは」と仰いました。そんな訳ない、だって健康だった頃に比べると呼吸が速いんです!
とは言っても、薬が効かないんじゃ仕方ないし、食欲はあるんだし、とりあえず様子見で、と言われました。
肺水腫は、治らないものなんですか?
利尿剤で治るものだと思ってたので、ここまで長引くと余命が短いのかと不安です。
薬の量を増やしてもらうべきですか?それとも見た目が元気なので、現状維持すべきですか?
また、常に肺が白く濁った猫って、いるんでしょうか?

はじめまして。

大きな病院での検査も行っているようなので、診断は間違いないという前提でお話をさせていただきます。

レントゲンでの肺の「白さ」はあくまで治療を進める上での目安の一つです。もちろん白くないのが一番ですが、食事ができて日常生活ができるということがまず大切です。

肺水腫の原因が心筋症であるということがわかっているようですので、まず心筋症は治らない病気です。利尿剤はあくまで体内の水分量を調整しているだけです。心筋症のコントロールが出来れば肺水腫が治ることは考えられますが、肥大型心筋症自体が難しい病気です。

その上で、肺の白さが消えていない状態で利尿剤を減らしていますから、それで白さが減るとは考えにくいような気がします。利尿剤を減らさなければならない理由(腎臓が悪いなど)があるのであれば、肺水腫が完全にコントロールできなくても利尿剤を減らさなければならない場合もあります。利尿剤の継続にはデメリットも有ります。

「健康だった頃に比べると呼吸が早い」のは、現在が「健康ではない」ためです。その健康ではない状態で、如何に日常生活に問題がないように、少しでも余命が伸びるようにというコントロールをしているに過ぎません(残念ながら猫の肥大型心筋症は治らない病気です。ですから真の意味での「健康」な状態にはなりません)。

症状が出てから見つかった肥大型心筋症ではそもそも長期の余命が期待できないことが多いです。ですからかかりつけの先生とどのような治療を、何を目的に(肺水腫の治療をメインにするのか、少しでも長生きすることをメインにするのか・・・など)行うのかについてよく話し合われるといいと思います。その上で納得がいかなければもう一度大きな病院で見てもらえるように相談してはいかがでしょうか。

肥大型心筋症で肺水腫もある状態は、「危険な状態」であることは確かです。完治が難しいのであれば、落ち着いた状態を少しでも長く維持することを治療の目標にせざるをえない場合もあります。この場合獣医師だけでなくご家族がそのことをよくわかった上で治療を進めていく必要があると思います。

納得の行く答えが出ることを願っています。

投稿者 レンレン さん からの返答

杉浦先生

丁寧なご回答ありがとうございます。

肥大型心筋症は治らない病気とのこと、理解しております。
なるべく長生きさせてあげたいと思っています。

先生のご助言の中に、「何を目的に(肺水腫の治療をメインにするのか、少しでも長生きすることをメインにするのか)」とありますが、私は両方メインにしたいのです。
現状は肥大型心筋症と肺水腫を併発している状態ですが、肺水腫を完治させることで、長生きにつながりますよね?
(肥大型心筋症+肺水腫)−(肺水腫)=少しでも長生き
と理解しています。

大きな病院で再診してもらおうと思います。
この度はありがとうございました。

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