井上 平太 先生からの回答
手術を受けるべきかどうかは、かなり総合的に考えないといけません。
肺などにすでに遠隔転移をしている場合には、厳しいかもしれません。
心臓や他の内臓の機能に問題がないかどうかを考慮しないといけません。
平均余命を考えて腫瘍が破裂するまでに寿命的に全うできるのかどうか、つまり逃げ切れて天寿を全うするのかどうかです。
それらは実際に拝見している獣医師の直観と検査データーから複雑に判断されることなので十分に話し合ってください。
ただ、炎症性乳癌は特に再発の場合にはかなり広くマージンを取って摘出しても、抜糸の直後からその周囲に浸潤病巣が出現したり、そもそも術創がうまく皮膚癒合出来ないこともございます。
もちろん手術が成功すればきれいな体で痛みから解放され気持ちよく天寿を全うできることが期待できます。
勝算は実際に診察をした獣医師にしか判りません。慎重にご検討ください。
お大事にしてください。
2017/03/08 00:16 参考になった! 1
投稿者 レニー さん からの返答
井上 平太先生
こんなに丁寧にお答えいただけて心より感謝申し上げます。
本人が1番苦しまないようにするには何が良いのか、もう一晩
じっくり考えてみたいと思います。
ほんとうにありがとうございました。
2017/03/08 19:45
炎症性乳癌再発について
はじめまして、
愛犬の癌が再発してどうしたら良いかわかりません。
どうかアドバイスを宜しくお願いいたします。
愛犬14歳(女の子)が昨年末に腫瘍が見つかり、
お正月を挟む前に手術しないと手遅れになるとの事で急遽手術を決めました。左乳腺を全てとりました。
手術は成功したのですが結果は炎症性乳癌でした。
組織全体において乳腺上皮細胞の腫瘍性増殖が認められ、
腫瘍細胞の異型性はやや強く、
核分裂像が多く認められます。
腫瘍細胞は不規則な線腔や管腔、
小葉構造を形成しながら増殖しています。
管腔内小乳頭状増殖も認められます。
腫瘍組織内には微小な壊死巣が多発しています。
リンパ管内潤滑像が多数認められ、
皮内リンパ菅内にも腫瘍細胞が浸潤しています。
このようなリンパ管はマージン部まで認められ、
マージン(+)です。
脈菅内栓塞病巣も認められます。
ソ径リンパ節は腫瘍細胞により完全に置換されています。
という結果でした。
先生からは1ヶ月おきに様子を見せに来てくださいと言われ、
それからは食欲旺盛で元気に過ごしているように見えました。
しかし、お腹にしこりが見つかり病院で診ていただいたら癌が3
箇所に出来ているとの事でした。
このまま放置すると癌が爆発してとても苦しむ事になるし、
最悪安楽死になる事もあるので手術をして癌をとった方が良いと
勧められました。
手術をしても寿命を少しだけ伸ばすのと犬を辛くさせないだけで治る事はないと言われました。人見知りの激しい14歳の老犬がまた手術をするのが良いのか、手術をしても大丈夫なのか、他に何か良い方法がないのかアドバイス頂けないでしょうか?