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地域の猫ちゃんたちの餌場にアライグマ【消毒・殺菌方法】

質問カテゴリ:
ペットトラブル

対象ペット:
/ ラグドールやバリニーズなどシャム系のmix / 男の子 / 3歳 5ヵ月

質問者:
埼玉県 / cocoさん

 
2021/10/04 07:06

〇アライグマが餌場に来た時の殺菌・消毒について
※「アライグマ回虫」や感染症対策

お忙しいところお目通し下さり、ありがとうございます。
「アライグマ回虫」やアライグマ→猫への感染症対策についてお伺いさせていただきたく、ご相談させていただきました。
お手数をお掛けいたしまして恐れ入りますが、アドバイスをいただけましたら大変有難く、よろしくお願い申し上げます。

*******
地域の猫ちゃんたちが
・夜間~朝
・自宅の庭に
ごはんを食べに来てくれています。
10頭前後、それぞれ自分の好きな時に来てくれるので、その都度、お顔を確認して、ごはんをあげています。

私は夜ずっと起きて待っていて、
・窓の前に来てくれるコ:姿を確認してから縁側にごはんを置く
・まだ怖くて近づけない子:敷地内に置き餌をしていた(今月~かわいそうですが、アライグマ対策のため置き餌はストップしています)

最近になってアライグマがやって来て、置き餌を食べ、他にも何かおいしいものがないか探し回るようになりました。

〇置き餌をやめる
〇縁側にごはんを置く時は、ラップをかけて置き、必ず人が見守っている
〇縁側にアライグマが来たときは、すぐにさっとお皿を引き上げ、縁側に物がない状態にする
〇置いたごはんは猫ちゃんたちが帰るとすぐに片付ける
〇縁側自体もラップでくるんで置き、アライグマが来たら
・アライグマが舐めていなくても、念のためその場にあった食器も全て廃棄
・窓ガラスまで来て室内を覗こうとするので、縁側をくるんだラップをすべてはがしてビニール袋に2重に包んで廃棄
・窓硝子からアライグマが歩いたコンクリートまで家庭用漂白除菌洗剤を散布、猫ちゃんの体に良くないので何度も洗剤を水で流す
→さらにアルコール99.9%のウェットティッシュで窓ガラス~縁側を拭き、その上を水で流しキッチンペーパーで拭き取り、全て捨てる
・上記作業をすべて使い捨て手袋を2重にして行い、手袋も随時、捨てながら作業
・縁側全体をまた新しいラップで包みなおす

という手順でアライグマが来る度に消毒しています。

というのも、『アライグマ回虫』や『レプトスピラ症』など人畜共通の感染症の原因となる寄生虫をもっていると読み、猫ちゃんたちにできるかぎり移らないよう、どう対策を取ってよいか、考えあぐねております。

特に、
アライグマ回虫:
・アライグマの血液・糞尿・唾液に触れないこと
・触れたら全て廃棄
・エアロゾルにも注意。手袋・マスク着用、終わったら全て廃棄
・「アライグマ回虫」の虫卵は【消毒液で消毒+バーナーなど火で焼却処分】
しないと死滅しない、と市役所などのページで読みました。

また、調べていく中で注意喚起していた動物病院のHPがあり、
アライグマ回虫は「経口感染」が危険だと書いて下さっていて、もともとズボラで大雑把なのでどこまでやればよいのかわからず、ご教示いただけましたら有難く思っております。

(1) 猫ちゃんたちがおトイレ・通り道にしている植え込みをアライグマも通ります。
本来なら、これも焼却もしくは土の廃棄・交換なのでしょうが、どうしたらよいか
(2) エアロゾルにも注意とのことですが、アライグマが鼻をつけたり、20cmほど離れたところから匂いをかいだりしたお皿は、やはり全て廃棄なのでしょうか(現在のところ、全て廃棄しております)
(3) 猫ちゃんたちもできれば順次、捕獲→保護・里親募集をしたいと考えております。
が、おそらくアライグマたちは自宅の庭で箱罠で捕獲ということになると思います。
・猫ちゃんたちが出入りする場所でのアライグマの捕獲(血液や唾液・糞尿が飛散する可能性もあります)する際の注意点
等々、多岐にわたってしまい申し訳ございませんが、孰れか一点でもお教えいただけましたら大変有難く、よろしくお願い申し上げます。

アライグマは害獣として駆除対象ですので、自治体に依頼して捕獲処分をしてもらうのが一般的です。
地元の役所に相談しましょう。
ただ、地域猫のお世話もアライグマも両立させたいと言うことであれば回虫の虫下しをアライグマに投与するのも一法です。
美味しく食べられるタイプの駆虫薬もございますので、地元の動物病院に相談しましょう。
アライグマ回虫は非常に危険で、人間では死亡の危険性がございます。回虫卵は消毒液に非常に強く屋外で完全消毒は困難です。
回虫卵は便の中にもアライグマの被毛にも付着しております。十分気を付けて下さい。

投稿者 coco さん からの返答

井上先生、お忙しいところ迅速かつ親身になってご回答下さり、本当にありがとうございます。

重要なことを書き忘れてしまい、申し訳ございません。

アライグマさんたちですが、可愛らしく、また私たちと同じいのちですが…成獣は獰猛で凶暴、小動物を襲って食べることもあるとのこと。
かわいそうですが、猫ちゃんたちに害が及んではいけないので、市役所に「防除」のご相談をさせていただく予定です。

ただ、
・捕獲機貸出に通常、2週間ほどかかる
※市役所に相談後、自費でお願いすることになるようです
そのため、その間すべき対策をと思い、ご相談させていただきました。

井上先生には、いろいろな方策をお教え下さり、本当にありがとうございます。

>回虫卵は消毒液に非常に強く屋外で完全消毒は困難です。
>回虫卵は便の中にもアライグマの被毛にも付着しております。十分気を付けて下さい。
>回虫の虫下しをアライグマに投与するのも一法です。
美味しく食べられるタイプの駆虫薬もございますので、地元の動物病院に相談しましょう。

申し訳ございません。確認させていただきたいのですが…、
それでは、外側から虫卵及び回虫を駆除することは難しいが、一度体内に入ってしまえば、
〇「駆虫薬」で駆除できる
と考えてよろしいのでしょうか…?

ということは、猫ちゃんもひとも、万が一、体内に取り込んでしまった場合、駆虫薬を投与すれば、駆虫できるという理解でよろしいでしょうか?

いま、急に体調を崩してしまったコがいて心配です。
(鼻水、涎、涙や目脂、被毛の状態が悪くなり、異臭がしていた。
10日程、ごはんを食べに来られなくなり、急に痩せてしまいました)

井上先生、お忙しい中、お時間を割いて下さり、教えて下さって本当にありがとうございます。
お忙しいところ恐れ入りますが、もしよろしければ、お時間など先生のご負担にならない範囲でお教えいただけましたら大変有難く存じます。

再び 井上 平太 先生 からの回答

残念ながら犬猫と違い人ではアライグマ回虫は消化管におとなしく寄生するのではありません。
体中を動き回り脳や眼球や脊髄に入り死に至ります。虫下しはかなり困難です。
ですのでお世話をする猫たちやそこをうろつくアライグマを駆虫することが一番確で実安全です。
体調を崩した猫は動物病診察診察を受けて下さい。おそらく上部気道感染FVRではないかと思いますが判断できません。

投稿者 coco さん からの返答

井上先生、お忙しい中、お時間を割いて下さり本当にありがとうございます。

アライグマは餌付けしていないので難しいかも知れませんが、猫ちゃんたちに駆虫薬を飲ませてあげられれば一番安全で確実なのですね。
ありがとうございます。

とても心配している、体調が急に悪くなってしまったコですが、
>おそらく上部気道感染FVRではないかと思いますが判断できません。
とのこと、ありがとうございます。

一昨日、ごはんを食べに来てくれて、その時はほんの少しだけ被毛の状態がよくなりつつありました。ほんの少しだけですが。
匂いもあまりなく、ただ目の状態が悪く、できるなら、できる限り早く保護して病院に連れて行ってあげたいのです。

https://kenko-pita.com/baylisascaris-procyonis
国立感染症研究所の上記URLの「アライグマ回虫による幼虫移行症とは」に
>マウスに幼虫包蔵卵を実験的に経口投与し、その症状を観察した。
>50 個の虫卵を投与した結果、感染後7日目に分泌物が滲出して目を開けられなくなる「閉眼」、一定方向にぐるぐると輪を描くように回り続ける「旋回運動」、終 始首を傾けたまま運動する「斜頚」、体を転げ回らせる「横転(さらに痙攣して失禁)」などの特徴的な神経症状を認めた(図3)。感染後10 日から死亡する個体もあり、解剖して調べると脳から虫体が回収された。

記述中に「閉眼」も「幼虫移行症」の症状に数えられ、昨夜も姿を見せなかったので、とても心配です。

実は、私は昨年から苦痛を伴う筋肉の拘縮や発作的な痙攣、不随意運動など、進行性の神経症状のようなものがつづき、いつまで猫ちゃんたちにごはんをあげられるのか、苦悩しています。

その中で今回、アライグマさんたちによる食害・汚染があり、ふらふらしながら必死に消毒作業等を行っています。
でも、この状態なので、消毒としてはかなり落ち度のあるものに違いありませんし、また回虫卵は消毒液に非常に強く、屋外での完全消毒はまず不可能とのことですので、
できるかぎり早く、猫ちゃんたちを保護して、まずは安全な環境に移せないかと悩んでおります。

体が拘縮したり、不随意運動のある中でひとりで
・役所に相談→捕獲後、役所が引き取るまでのアライグマから飛散する唾液・血液・糞尿の防御
・猫ちゃんたちの捕獲・保護・医療にかけ里親さま探し
をするのは不可能に等しく、猫ちゃんたちに幸せになってほしいですが、どうしたらいいのか…。
(今年のお正月~各保護団体へご相談させていただきましたが、TNRのみなら可とのこと。
それも有難いのですが、やはりお外で暮らすということは、こういう危険があるということで、できるかぎり保護させていただきたいと思っております)

やはり猫ちゃんや感染症・寄生虫対策など専門的に、かつわかりやすく教えて下さる獣医師の先生に直接、お伺いできるのは、本当に心強く、有難い思いでいっぱいです。
井上先生、本当にありがとうございます。

また作業を進める中で、ご相談させていただけましたら大変有難く思っております。
その際は、どうぞよろしくお願い申し上げます。
この度は本当にありがとうございました!

投稿者 coco さん からの返答

申し訳ありません。
誤ったURLを貼付してしまいました。
× https://kenko-pita.com/baylisascaris-procyonis
〇 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/316-baylisascaris.html
念のため添付させていただきます。
申し訳ございませんでした。
ありがとうございました。

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