井上 平太 先生からの回答
僧帽弁閉鎖不全症はゆっくりと進行し、いつかは肺水腫を起こします。肺水腫を一度起こした肺は完全には元に戻りません。エコーで診ると肺水腫歴のある肺はざらついております。
肺水腫による咳などの症状が出ないうちに投薬を始めると、症状が出てから投薬を始めるより一般的には生存期間は延びるようです。人間で言えば高血圧の人が動脈硬化や心臓のうっ血や脳溢血が起きないうちに無症状のうちに血圧を下げる薬を投与することと似ております。
ただし、ここで第一選択薬としてピモベンダン系の薬を投与するかACE阻害薬系の薬を投与するのかは獣医師により意見が分かれるところです。
御心配であれば循環器の専門獣医師のいる動物病院でセカンドオピニオンを受けるのも良いでしょう。
ネットでは当該犬の投薬の必要の有無は判断できません。お大事にしてください。
2022/04/02 22:29 参考になった! 0
投稿者 Y☆S さん からの返答
分かりやすくご説明頂き有難う御座いました。
まだ7歳にもならないので少しでも長く快適に過ごしてほしいと願うばかりです。
投薬を始めるのに早い事はないと分かり安心しました。
また今の医師に疑問を感じたらセカンドオピニオンも考えたいと思います。
どうも有難う御座いました。
2022/04/05 09:37
栗尾雄三 先生からの回答
獣医師の栗尾と申します。
初期から2段階目くらいで心臓のケアを始めること自体は一般的であり、問題ありません。治療を早期におこなうことで、寿命が長くなることは文献などで多数報告があります。特にベトメディンなどピモベンダンという成分の薬を使用することは非常に良いことだと思います。
ただし、薬には副作用が出ることもあります。動悸が激しく、息苦しそうな場合は、投薬を中止することも検討してよいかもしれません。何がなんでも続けないといけないというレベルではないと思います。心配なら休薬でいいと思います。いずれは飲まないといけなくなるとは思いますが。
あとは、肝心の鼻水・鼻づまり・くしゃみはどうなのでしょうか?個人的には飼い主様が気にされていることを優先して治療を考えてあげたくなります。おそらく鼻水などは心臓とは関係がないと思います。そちらの治療はされたのでしょうか?心臓の投薬だけでは「なぜ?」となってもおかしくありません。鼻水などがおさまってから心臓のケアを考えてもよさそうです。
無症状のうちは無治療というのは大間違いです。これは心臓に限りません。ガンの治療に置き換えたらわかりやすいと思うのですが、基本的には早期治療を考えるべきです。特に心臓病は初期の段階では症状はあまり出ません。だからといって放置しておいてよいものではありません。B1stageという非常に初期の段階であれば、無治療もありですが、2段階目くらいであれば治療を開始する時期ではあります。
(あとは、心臓の内科的治療はというのは症状が出てからでは、症状がおさまるものでもありません。あくまで進行を遅らせる程度のものです。)
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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2022/04/03 22:34 参考になった! 2
投稿者 Y☆S さん からの返答
とてもご丁寧で分かりやすいご回答を頂きまして有難う御座いました。
安心致しました。
昨日2度目の受診日でしたので鼻水、鼻詰まりが改善されない旨を伝えましたが炎症は時間がかかるとの事でまた前回と同じ抗生剤と粘液溶解剤が出ました。薄緑色や茶色がかった鼻汁も出るのでそれが詰まり睡眠時に苦しそうです。様子を見たいと思います。
どうも有難う御座いました。
2022/04/05 09:23
再び 栗尾雄三 先生 からの回答
ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
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2022/04/05 10:33
僧帽弁閉鎖不全の投薬時期について
7月で7歳になるチワワで体重は4、8キロ肥満体型です。
鼻水、鼻詰まり、くしゃみで受診したところ心雑音がありエコー検査で僧帽弁閉鎖症と診断されました。初期から2段階目ぐらいで無症状。心臓の大きさも標準でした。
早くから治療開始して進行を遅らせましょう。との事でペトメディンチュアプル1.25mgを3月28日から1日2回飲ませ始めましたが、そのせいか動悸が激しいような鼓動が早い気がしています。
ネット検索すると無症状のうちは無治療という記事もあったりして今の医院を選んだ自分の選択に不安がありアドバイス頂きたいです。