浅川雅清 先生からの回答
こんにちは。
15歳でFIPとは、とても心配な除去ですね。
病状としては如何でしょうか?
さて、FIPは仰る通り、腸内でのウイルスの突然変更がきっかけで発症するというのが定説で、基本的には感染が伝播することは少ないと考えられています。
ただ、個人的な経験として、多頭飼育で複数頭FIPに感染している患者様の経験はあります。
「猫伝染性腹膜炎」という名前がついている通り、普通に考えたら濃厚接触で感染が伝播することは十分ありうると、個人的には最近は考えています。
では、どのように予防したらいいか?に関しては、あまりエビデンスはありません。
考えられる感染経路、すなわち糞便や飼い主様の手からの伝播を第一に警戒するのが良いと思います。
トイレや食器などを、分けたり消毒したり、手洗いをこまめにしたりすることでしょうか。
また、もう一頭の猫ちゃんの免疫を上げるように、サプリメント(エネアラなど)やインターフェロン製剤の使用などでしょうか。
エビデンスのない回答で申し訳ありませんが、ご参考になれば幸いです。
2024/04/24 12:04 参考になった! 1
投稿者 なたお さん からの返答
ご回答ありがとうございます。
FIPにかかった猫は順調に回復しているように見えますが、
以前ほどの食欲は戻っていません。長期戦になるので、彼のペースで確実に回復してくれればと思っております。
同胎猫の場合、濃厚接触で感染の可能性があるというのは、今の私には大変辛い言葉でしたが、感染猫をどこかに預ければ、それはそれで治療に差し障りがある気がしますので、私が在宅ワークを増やすなりして、極力濃厚接触しないように努力するしかないと腹をくくりました。
ご回答いただいた翌日からエネアラを飲ませています。トイレも増やしました。どうか感染しない事を祈るばかりです。
2024/04/27 18:40
井上 平太 先生からの回答
今日は。
FIPは感染しにくいと一般には言われておりますが実際には少々異なります。当院でもGS441524を使った治療をしており多数の猫を治療しておりますが、遺伝的に同じ系統の猫つまり親兄弟には感染します。しまし、まったく遺伝的関連のない同居猫には感染した例がありません。
感染して猫の体内で突然変異をするというよりも猫側がこのウィルスに対して免疫暴走を起こすと発症すると推定できるようです。
コロナウィルスは唾液や鼻汁の飛沫にも排泄物にも検出されるのでワンルームでは防御は困難なので発症しないタイプであることを期待するしかないと思います。
しかし、少しでも防ぐ場合にはトイレや飲水容器や食事容器を共有させないことが必要です。
5-ALAは北里大学と長崎大学の研究でコロナウィルス感染阻止の効果が期待できるという研究論文が出ております。動物用サプリメントとしてはエネアラが出ています。一日1錠を予防的に与えると良いかもしれません。あくまでもサプリメントですので効果があるとは記することができませんが、ほかに有効なことがないのでお勧めします。
発症猫の隔離は気を付けないとストレスが治療には悪い方に働くので部屋を別にしない限りケージレストは厳しいと思います。
2024/04/24 13:30 参考になった! 1
投稿者 なたお さん からの返答
ご回答ありがとうございます。
トイレを増設したりエネアラを飲ませたり、食器と水は分けて使わせて、一日数回熱湯消毒したりし始めましたが、感染猫が治療前の1番ウィルスが元気な時に、2匹で寝たりしていたので、おそらく感染リスクは低くは無いのではと恐れています。兄弟だから相性も良いだろうと思ってもらってきましたが、15年後こんな困難に直面するとは想像もしていませんでした。辛いです。
感染ていないほうの猫は、急性腎不全(確定)と脳障害(疑い)があります。それなりに弱っている状態なので、余計に心配です。外部の預かりサービスを利用して、感染した方を預かってもらおうとも考えましたが、捨てられたと勘違いされ、免疫を下げて治療の妨げになりそうなので、なかなか踏み切れません。今から2部屋以上ある部屋に引っ越したら、今度は引っ越しのストレスで病気に悪影響を与えそうですし、正直八方塞がりの気持ちです。できることを確実にやっていくしかなさそうです。来週末腎臓の数値の検査で病院に連れて行くので、その際にFIPの検査もお願いしようと思います。
2024/04/27 18:58
投稿者 なたお さん からの返答
追加で質問させていただきたく思います。
個人ブログに下記のような文がありました。
【FIPVには血清学的に1型と2型があり、1型が多い。特に欧米ではほとんど1型だが、日本では2型が10~30%と欧米に比べ2型が多い。1型は経口感染はしないと考えられている。注射では感染可能で、動物実験に用いられる。2型は台湾で経口集団感染の報告あり。】
この1型2型と言うのは、動物病院で調べることができるのでしょうか?また、この1型2型を決定するのは何でしょうか。もしも生まれた地域に起因するのであれば、うちの猫たちはヨーロッパで生まれ育ち日本に連れ帰ったので、1型である可能性が高く、経口感染はしないと考えられます。しかし日本で暮らして10年近く経つので、生活している地域に起因するのであれば、2型の可能性も低くはないと言うことになります。
1型であれ、2型であれ、今衛生に関して心がけている事は継続していきますが、1型と言う診断がつけられればかなり心が穏やかになるので、追加質問をさせていただきました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2024/04/28 08:49
再び 井上 平太 先生 からの回答
GWのため富士フィルムにもケーナインラボにも問い合わせられませんでした、
連休明けにかかりつけの先生に上記の検査センターに問い合わせてもらうとよいでしょう。
ただ、検査案内書には記載ありませんでしたので、難しいと思います。
お力になれずすみません。
2024/04/29 01:24
投稿者 なたお さん からの返答
色々調べてくださってありがとうございます。
気を引き締めて衛生面注意していきます。
2024/04/29 17:38
FIPの同居猫(同胎の兄弟)への感染の可能性について
15歳10ヶ月の猫がFIPを発症し、現在GS-441524で治療中です。入院=投薬開始から8日間でSAAも落ち着いてきた(5.9)ので退院となり、自宅で投薬継続になりました。
ここで1番の懸案事項が、同胎兄弟猫がいることです。FIPは基本的に他の猫にほとんどうつらないと聞きましたが、同胎の兄弟に関しては感染率があがるとネットで見て、大変不安です。家はワンルームマンションのような作りで、隔離をするのが大変難しく、他に預かってくれる場所もありません。できる範囲で感染を防ぐ工夫をするしかないのですが、どのような対策を取ったらよろしいでしょうか?アドバイスいただけたら幸いです。