井上 平太 先生からの回答
毎日迷っておられるのですね。辛いお気持ちお察しいたします。手術で既に転移巣を見つけた場合には獣医師も今後の事についてどのような選択肢を提示すればよいのか本当に迷います。
また生命に対する価値観は人それぞれ違います。今までの経験・ご親族の病歴・宗教観・飼主様と動物との関係・動物の性格・飼主様の年齢性別などにより多様です。むしろ私のほうが、より良い対処の仕方を飼い主の方から教えていただく事もあったり、患者である動物から答えを導いてもらう事もございます。
大事な事はタンテちゃんのことを一番良く分かっている飼い主の方が決めることです。飼い主の方が決めたことならばタンテちゃんも喜んで受け入れるでしょう。猫は飼主が喜んでいる雰囲気に包まれているのが好きなのですから。
おそらく猫には人間のような時間の感覚はないと思います。時計も読めないしカレンダーも読めないので一日一日があるのみのようです。猫はあと何年生きたいというよりも、今まどろんでいたいと思っているのではないでしょうか。あとはどう対処すれば飼い主の方が後悔しないかです。
飼い主の方はおそらくもう答えを出しておられるのだと思いますが、きっとそれが正しいと思います。がんと正面から戦っていき一日でも延命を図る方法もありますが、のんびりと全て無かった事にして、猫にとって何の恐怖感もなく、お別れのときが来るまで、まったりとした時のすごし方をするのも良い事だと思います。
あとは主治医の獣医師とよく話し合い、飼い主の方の希望と獣医師の治療方針に温度差が出ないように気をつけていくことです。お大事にしてください。
幸せな毎日が少しでも長く続く事をお祈り申し上げます。
2006/02/15 01:29 参考になった! 0
投稿者 きょうこ さん からの返答
井上先生、ありがとうございました。
私が考えていることも一つの正しい選択だとおっしゃっていただいて、胸のつかえが取れたような気持ちです。動物は死が怖いという感覚はないと言いますよね。また、
治療で痛かったり怖かったりすることが、病気を治すためにやっていることだとも理解してくれないような気がします。
先生のおっしゃるように時間の感覚がなく、今の感情しかないのであれば、出来る限り心地よい感覚を与え続けてあげようと思います。
ただ、だからといって何もしないわけではなく、今でも食欲がないように思えたり、やわらかい便がでればすぐに主治医に相談したりお薬をいただいています。
これからもまったりとした、甘え放題の幸せな時間を出来るだけ多く作ってやり、苦痛は最大限和らげてあげれるよう、主治医と相談しながらすすめていきたいと思っています。
心に沁みるお言葉ありがとうございました。
2006/02/22 01:29
北森 隆士 先生からの回答
腫瘍によっては、発症からの余命や、制癌剤の延命効果について報告されているものもあります。
もう一度、腫瘍名をはっきり書いて投稿されると、色々な先生方から、より多くの様々なコメントがもらえるかもしれませんよ。
2006/02/15 16:43 参考になった! 0
投稿者 きょうこ さん からの返答
北森先生、ありがとうございました。
病理検査の診断結果には悪性腫瘍としか書かれていなかったと思いますが、いろいろと説明が書かれていたのでまた改めて投
稿したいと思います。よいサプリメント、漢方などがあればぜひ教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
2006/02/22 04:43
悪性腫瘍
去年の年末に超音波とレントゲンでおへそのあたりに大きなかたまりがあることが発見され、開腹手術をしました。取り出した腫瘍は縦12cm横8cmにもおよぶ大きな腫瘍で、病理検査の結果は悪性腫瘍とのことでした。開腹した際、アミという部分にも転移が見られたとのことです。腸管を切って、腫瘍を取り除いた後、また接続したのですが、腫瘍を見てもらった結果、その接続されていた部分には転移が見られなかったとのことです。術後の経過(1ヶ月半経ちます)はよく、今のところ便がやわらかめなところを除けば食事もよく食べ、元気です。また6.4kgと太り気味な体重は手術で4.8kgまで落ちましたが、いまは5kgで落ち着いています。
手術をしてくださった先生には、おそらく99%再発するでしょうと言われ、また抗癌治療もあるけれども、すべての組織にきいてしまうので極端に体力が落ちて弱ってしまいますと言われました。飼い主としてはまず一番に苦しみを与えたくないと思っています。悩んだ末に、サプリ(手術後からD-フラクションを毎朝晩与えています。)のみで自然にまかせ、ストレスを与えないようのびのびと生活させて、薬や治療や入院などで一日でも長く生きさせようとするよりも、一日でも元気で幸せな時間を長く与えようと思っていました。
ですが、未だに毎日迷っています。もっと病態が悪くなったときに、打つ手がなかったのか、一度は調べたり行動を起こしてみようと思い、今回ご相談させていただいています。
長くなってすみません。なにかコメントをいただけたら幸いです。よろしくお願いします。