だいじょうぶ?マイペット

腎不全と診断されました。

質問カテゴリ:
その他

対象ペット:
/ マルチーズ / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
東京都 / ぴいたんさん (この方の過去の質問 2件)

 
2006/05/29 03:13

はじめまして、会社で飼っているネコちゃんの血液検査をした所、腎不全と診断されました。これから命つきるまで薬を飲み続けると言われたのですが、会社で飼っている為みんなの意見が分かれています、薬を飲ませるというのは延命治療みたいな物では無いのか?という意見です。私個人としては延命治療であろうが無かろうが飼っている以上出来るだけの事をしたいのですが。みんなで時間関係なくご飯をあげてしまうので、薬を飲ませたりするのも苦労する次第でして。
なぜ薬を飲ませるのか、腎不全はどんな病気か、うまく説明出来ればみんなにも分かってもらえるのでは無いかと思っています、どうか御意見下さい。

腎炎は治療しないと、とても可哀想な状況がやってきます。
食欲不振、元気消沈、嘔吐、便秘、下痢などの症状は、栄養不良と体重減少を起こしてきます。
栄養不良から体が痩せ頬がこけて顔つきが厳しくなるなど、全身の組織の消耗は慢性尿毒症の大きな特徴です。
末期になると、痙攣を起こしたり昏睡状態となります。

何もしなければ、そんな状態がチャッピーちゃんにやって来るのです。
その時になって、可哀想なチャッピーちゃんを見るに見かねて治療を始めても…もう遅いのです。

慢性腎不全は、腎臓病を長期間持続して患った結果生じます。
そして慢性腎不全になった場合、悪化した腎臓機能は二度ともとの状態に戻ることはありません。
慢性腎不全は進行性の病気で、一般的には治療にもかかわらず悪化します。
そのため治療しなければ致死的となります。

飲み薬を飲ませる行為は、延命をはかるものと思うのでは無く、チャッピーちゃんが苦しがるのを少なくするものと思って下さい。
どうしても死が来ますが、その時までなるべく苦しまないようにしてあげる…
そうは思いませんか?

また投薬は難しいのなら、食事管理から始めたらいかがですか?
慢性腎不全は、必ず末期慢性腎不全に進行しますので皆さんの管理が大切になります。
その中でも食餌はとても大切で、低タンパク質、低リン、低ナトリウムなどの細心の注意を払う必要があります。
低タンパク食療法は末期慢性腎不全へと進行する速度を遅くしますので、絶対に行わなければいけません。
また新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきます。

【慢性腎不全とは】

どの年齢のワンちゃん・ネコちゃんでも罹りますが、老齢になるにしたがい罹病率は増加します。
慢性腎不全はワンちゃんで約7歳、ネコちゃんで約9歳くらいから見られます。
腎不全を起こしたり、悪化させる状況を出来るだけ早く見つけ出し、改善しなくてはいけません。
そして慢性腎不全では、いかにその進行を遅らせるかが生存期間を延ばす大きな鍵となります。

腎臓機能が衰えてくると、血液中の尿素窒素とクレアチニンの濃度が増加してきます。
これは血液中の尿素窒素とクレアチニンの排泄が腎臓のろ過能力に依存するため、腎臓機能が衰えてくるとそのろ過量が減少してしまうからです。
そのため重度の慢性腎不全は尿毒症となります。

◆尿素窒素(BUN)とは
尿素窒素は体内でタンパク質が使われた後の物質で、肝臓で合成されおもに腎臓より排泄されます。
そのため、腎臓に障害がおこると腎臓からの排泄が滞り、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。
血液中の尿素窒素を測定することによって腎臓の機能、とくに老廃物をろ過する機能に障害があるかどうかの指標となります。
尿素窒素の濃度は、食餌中のタンパク質などの影響を受けてしまいます。

◆クレアチニンとは
クレアチニンは、タンパク質が筋肉でエネルギーとして利用された後に生じた物質で、すべて腎臓より排泄されます。
尿素窒素と同様に、腎臓の働きをみるための重要な指標です。

クレアチニンは食餌や尿量などに影響されることがほとんどありません。
そのため尿素窒素より正確であるクレアチニンは、腎臓のろ過機能の指標として用いられています。
血液中の経時的なクレアチニンの測定は、腎臓病の予後判定に利用されています。

【症状】

軽度な腎臓機能の低下では無症状であることが多く、腎臓機能の障害は検査でしか見つけ出すことが出来ません。
軽度から中等度の腎臓機能の低下で、血液中の尿素窒素とクレアチニンが上昇しても軽い症状が出るに過ぎません。
これは腎臓の組織の75%が死んでも、腎臓のろ過量が正常の半分までしか下がらないという腎臓機能の順応によるものなのです。
このように、慢性腎不全の症状はゆっくりと発現してきます。

慢性腎不全では、上記のような症状の他に、貧血が起きます。
これは機能している腎臓の細胞数が減少した結果、赤血球産生を刺激するホルモンであるエリスロポエチンの産生が不足することが原因です。

投稿者 ぴいたん さん からの返答

細かく回答していただき有難うございました。参考にし、みんなに伝えます。涙しました、苦しんでいるのを見るのはとても辛く悲しかったです、実家で20年同居していた猫ちゃんはまさに、とても可哀想な状況で最後をとげたのです。チャッピーの寿命をまっとうできるよう努力します。

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