遠藤 薫 先生からの回答
こんばんは。
回答が遅くなりました。
この子の場合は、掛かりつけの先生がおっしゃっている事に賛成です。もっと早い段階で見つかっていれば、臼蓋形成術(3点骨切り術)が適応になっていたと考えられますが、今では時すでに遅しです。ここまできたら、症状が安定しているので、あえて手術の必要は無いと思われます。
手術は骨頭切除がベストでしょう。人工関節はいろいろな理由で個人的にはお勧めできません。骨頭切除そのものは難しい手術ではありませんが、慣れていない先生ですと、股関節に到達する時に筋肉をズタズタにしてしまうことがありますので、必ず慣れている先生にお願いしてください。
2006/10/04 19:40 参考になった! 2
投稿者 ANDYまま さん からの返答
遠藤先生、ご回答ありがとうございました。
掛かり付けの先生に従いたく思いつつも、専門の先生の診断に大変気持ちが揺らいでおりました。
我が家は、このまま内科的治療を勧めていこうと思います。
手術についても、貴重なアドバイスをありがとうございました。
掛かり付けの先生を差し置いて、他の先生に手術をお願いするのは掛かり付けの先生との後の関係に影響するのではないかということが不安でしたが、将来、骨頭切除が必要になった場合には、熟練した先生にお願いすることにします。
2006/10/11 07:40
股関節形成不全の治療について
はじめまして。ボーダーコリー3歳♂の飼い主です。1年程前、(遊びの中での)フリスビーキャッチ後の着地の乱れが気になり検査を受けた所、重度の股関節形成不全(変形性関節症が進行)と診断されました。運動制限&療法食&サプリで内科的治療を進めてきました。一年掛けて、薄かった後肢の筋肉にも厚みが増し、かなりの距離を歩けるようにもなり、症状は安定しています。この方法で、無理をさせなければ痛みもなく犬生を全うできるものと安心していた矢先、整形外科専門の獣医師のセカンドオピニオンを仰いだ所、今が安定期にあるだけで2~3年後には痛みがでるので、時期は問わないが(早いほうがよい)、人工関節または骨頭切除の手術を受けるのがBESTと説明を受けました。
一方で、かかりつけの獣医師は、手術は痛みの出現頻度が高くなったとき、または脱臼してしまった場合と考え、今はこのまま様子を見ましょうとのことです。
どちらを選択すべきかは飼い主が最終的に決定することなのですが、その時々、入ってくる情報に気持ちが揺れ動き悩んでいます。
個々の症状、体重などで治療法は異なるとは思いますが、一般的に中型犬については、主にどちらの治療を勧められるのでしょうか?
また、骨頭切除の手術は大学の実習でも扱う手術なのでどの獣医師でも可能な手術と聞きましたが、一般的な動物病院の設備&技術で可能な手術なのでしょうか?
手術に100%成功ということはないと思いますが、術後に今以上に悪い状態になってしまう心配はないのでしょうか?
ご回答をいただけば、またそれで悩むのかも知れませんが、一人でも多くの獣医師の方のご意見を伺いたく質問をさせていただきました。