井上 平太 先生からの回答
肥満細胞腫は基本的に悪性であるという考え方で、治療に当たらなければなりません。しかし、そのような中で犬と比べて猫のほうが若干ではございますが再発率も生存率も犬よりも予後が良い傾向にあります。
病理検査結果報告書にはおそらくもう少し詳しい病理結果が出ていることと思います。主治医の先生に、分化型・未分化型などから見た悪性度の度合いも聞いておくとよいでしょう。ただそこまで詳しく知ることが飼い主の方にとって良いことか辛いことかはわかりませんので、飼い主の方の自主性にお任せいたします。
今回のように周囲への浸潤がある場合には、もし場所的にもう少し拡大した摘出が可能であれば再手術を検討いたしますが、その事により機能の損失が生じる場合には慎重に考えなければなりません。
肥満細胞腫ではステロイドや抗癌剤を用いた化学療法もかなり効果が認められております。血管やリンパ管への腫瘍細胞の浸潤が認められているのであれば、転移をくい止めるために是非検討されたほうが良いでしょう。
2006/12/03 22:30 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
ありがとうございました。
後手になってしまいましたが、報告書の内容は
表皮下~真皮に、やや果頁粒の豊富な肥満細胞(大小不同類円形-不整型核、核仁、時折明瞭)が時折の分裂像を有し、塊状に増殖しています。
悪性腫瘍はですが、その辺縁は良く切除されています。
とあります。
後悔しないように、これからの事を慎重に検討してみます。
2006/12/10 10:30
肥満細胞種手術後
はじめまして。メインクーン4歳雄です。
先週11月19日、前足の指と指の間にできた半径2mm程の腫瘍を切除しました。
先日12月2日、病理組織検査の結果を聞き、
肥満細胞種で脈管浸潤の可能性有りと言われました。
これからどのような検査治療を行っていったらベストなのでしょうか?
アドバイス等ご教授お願いします。