熊谷 大二郎 先生からの回答
慢性の膀胱炎と腎機能低下についての質問だと思いますが、
膀胱炎というのは、病名ではなく膀胱に炎症がある状態を表しますので、出来ればその炎症の原因を突き止める必要があると思います。細菌あるいは真菌が原因の場合、結石が原因の場合、腫瘍が原因の場合などいろいろなケースがあります。その原因によって治療方法も異なります。またおっしゃるように治らないことも場合によってはあると思います。
腎機能低下というのも、クレアチニンの値が上昇している状態を示しているだけですので、腎臓がどんな病気になっているのかを検討しなくてはいけないと思います。膀胱炎から来ているとすれば、細菌性の場合が多いですが細菌性腎盂腎炎を起こしていると治療はかなり難しいと思います。
おっしゃるように他の病気が隠れている可能性もありますので、注意深く経過を観察し、必要に応じて検査をされた方がいいと思います。
点滴のコツですが、やはり実際に見せてもらって説明してもらうのが一番だと思います。書籍もありますが、どれもそれほど詳しくは説明されていません。
2007/02/09 17:19 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
熊谷先生、回答ありがとうございます。
膀胱炎も腎機能低下も病名ではないのですね。何もわかってないことを痛感しました。
尿を顕微鏡で見て結石ではないと言われています。腫瘍はどんな検査でわかるのかがわかりませんが、ガンとかではないでしょう、とも言われました。
最初に膀胱炎と言われた時にほとんどが大腸菌が原因と聞いていたので原因菌を突き止めるような検査はしないものなのかと思っていました。
明日通院の日なので詳しい検査をしてもらえるか相談してみたいと思います。
本当にありがとうございました。
2007/02/16 05:19
山谷 立 先生からの回答
こんにちは。山谷動物病院です。
まず、確認された方が良いと思う点がいくつかありますので、もしまだ確認されてないようでしたら、早急にかかりつけのドクターに確認されることをおすすめいたします。
①尿石症ではないのか?
②膀胱以外からの出血は考えられないのか?(例えば腎臓)
③クレアチニンだけではなくBUNの検査値はどうなのか?(通常は腎機 能をみる時は、2項目合わせて判断します。)
④膀胱や腎臓のレントゲンを撮影、または、エコーの検査をし、腫瘍の 可能性は否定したのか?
セカンドオピニオンを取りに、別の動物病院に行かれるのも良いと思います。病院によって、検査や治療が全く違うこともありますので。
また、一般の方にもわかりやすく大きなカラーイラストで病気の説明、治療法について書かれているおすすめの本があります。
『イラストでみる猫の病気』(講談社発行)
血尿の原因が早くわかることをお祈りいたします。お大事に・・・
2007/02/09 17:45 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
山谷先生、回答ありがとうございます。
①尿石症の可能性ですが、熊谷先生へのお礼にも書きましたが、尿を顕微鏡で調べたところ結晶などはないので石はできていないと言われました。
②の膀胱以外からの出血ということもあるのですね。これは確認したいと思います。
③のBUNというのは血中尿素窒素というものですよね。最初に腎機能低下と言われた日の検査結果でここは空欄になっているので検査していただいていないかもしれません。
④に関してはレントゲンもエコーもしていません。ただ、ガンなどではない、と言われただけで安心してました。。。
病院によって検査も治療も違うことがあるのですね。
猫のストレスを考えて病院を変えるのは控えていたのですが、一度他の病院でもセカンドオピニオンをいただきに行きたいと思います。
書籍の紹介もありがとうございます!
探して参考にしたいと思います。
お忙しい中本当にありがとうございました。
2007/02/16 05:45
膀胱炎→腎機能低下で長引いています
はじめまして。猫にはよくある質問かと思いますがアドバイスをいただきたく質問させていただきます。MIX猫4歳の女の子です。
11月半ばに血尿が出たため病院へ連れて行きました。検尿の結果「白血球++、蛋白質++100、潜血+++以上」で膀胱炎と診断され抗生物質をいただき、3日~3週間ほどで治るでしょう、と言われました。
その後血尿が出たり出なかったりで数日置きに検尿しましたがどの数値も下がらず1ヶ月ほど経ちました。12月半ばには見た目は血の色ではないのですがかなり薄い黄色で、検尿するとやはり白血球は±になったものの「蛋白質+30、潜血+++」と治り切りませんでした。
更に12月末には白血球は-になりましたが蛋白質、潜血は相変わらずで年明け1週間くらいはかかるでしょう、ということでお薬を飲ませ続けることになりました。
お正月明けの4日になって食欲が落ち、少し前からドライフードをかじって半分こぼすようになっていたのですが、かじって全部こぼすようになりました。
翌日5日には全く食べなくなり6日朝イチで病院へ連れて行くと血液検査の結果クレアチニンが9.2で脱水もひどく危険な状態だったと言われました。そこで腎機能低下と診断されました。
その日から毎日の点滴とフォルテコールを飲ませることになりました。
クレアチニンは5日ほどで3.5まで下がり、その後も数日ごとの採血で3.2→2.3と順調に下がり点滴も1日空けたりして2.3まで下がった段階で1週間空けることになりましたが、10日目の検尿でまた白血球の数値が上がっていたため再び抗生物質も平行して飲ませることになりました。
1週間後の点滴の日、血液検査でクレアチニンがまた5.8まで上がっていました。先生も下がっているか、そうでなくても変わらず、と期待していたのでショックだとおっしゃってました。その後3日空けて点滴に行った時の採血では更に11.6まで上がってしまいました。
お薬も飲ませているのにこんなに点滴に依存しているパターンは初めてです、とのことで、この先どうなるのか見通しが立たないと言われました。
3日続けて点滴を受けるとクレアチニンは2.4まで下がり、やっぱりこのコは点滴にとても頼っている、と言われました。
猫に負担がかかるので自宅での点滴をすすめられましたが、うまくできず1日置きに通院しています。
気にかかっているのは検尿の結果が多少の増減があるものの今日(2/9)の結果でも相変わらず「白血球+、蛋白質+30、潜血+++」なことです。主人は薬が効いていないんじゃないか、と疑っていますが、止めてもっとひどくなるかも、と思うと止めるのも不安で毎日飲ませ続けています。慢性の膀胱炎というのもあるようですが、慢性だと治らないのでしょうか。腎機能低下は膀胱炎からきているものだろう、ということですが、他の病気が隠れているなんてことはないのでしょうか。色々考えてしまって不安です。
また、点滴もいつまで続けることになるかわからず、猫のストレスを考えるとほんとは自宅で点滴してあげられた方がいいようですので、点滴のコツみたいなものがあれば教えていただきたいです。(病院でもとても親切に教えていただいたのですがどうにもうまくいかないのです)
わかりやすい図説等が載っている書籍を教えていただく等でもとても助かります。どうぞよろしくお願いします。