是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、キビちゃんの飼主さん。
避妊手術の際に膝蓋骨脱臼の手術も勧められたということですね。
麻酔に対するリスクからか、どうも2つの処置を同時にしてしまうというのが最近の主流なのかどうなのか不明ですが、そういう話を時々相談いただきます。
わたしとしては2つの手術を同時にする事には原則として反対です。
往々にして、「麻酔が一回ですみますから」という理由で、歯石の処置、避妊、去勢、膝蓋骨脱臼、耳道のV字切開などを同時にすることを勧める先生もいらっしゃいますが、2つの処置を同時に行なうことにより、麻酔時間が長くなってしまうことのリスク、出血管理や、雑菌感染に対するコントロールがより難しくなることのリスクはどのくらい説明をされているのでしょう。
昨年の年末にも尿道が詰まっておしっこが出なくなった猫ちゃんに結石除去の処置を行なった際、同時に去勢手術をした先生がいて、その後、その猫ちゃんの具合が悪くなり当院で治療を行ないましたが、危うく命を落とすところでした。あまり言いたくはありませんが、これは獣医師のエラーだと思っています。
わたしの回答としては、折角将来的な乳腺腫瘍などの病気の予防を考えられているので、まず避妊手術だけを行なうようにしていただくのがいいのではないでしょうか。
その後、様子を見て膝蓋骨脱臼の手術も検討されたらいいと思います。
上記のことは、私見で、先生によっていろいろ考え方はあると思いますが、なにか参考になれば幸いです。
どうぞおだいじに。
2007/03/17 15:59 参考になった! 0
投稿者 キビ さん からの返答
有難う御座います。良く考え、膝蓋骨脱臼の手術はもうしばらく様子を見てから行うことに決めました。
2007/03/24 03:59
和泉谷 研 先生からの回答
避妊や去勢を同時に行った方がよい手術と関係がない手術があると思います。例えば肛門まわりの腫瘍など去勢をすることによりその後の発生率を下げることができる場合などです。
今回の場合は避妊手術と膝蓋骨の手術ですが、病気として関係はないので同時に行う必要はないでしょう。簡単な処置であれば同時におこなってもよいでしょうが、膝の手術となると熟練度合いにもよりますが10分20分で終わるといったものではありません。
麻酔時間が長引くと麻酔のリスクがあがる可能性がありますので、できれば2回にわけることをおすすめします。
膝蓋骨脱臼にかんしては、小型犬であれば手術をしなくても体重が軽いため必ずしも歩けなくなるといったわけではありません。手術のタイミングに関しては専門医によっても意見がわかれるところです。体重の管理や段差の制限は行ってください。
2007/03/17 16:35 参考になった! 1
投稿者 キビ さん からの返答
有難う御座います。良く考え、膝蓋骨脱臼の手術はもうしばらく様子を見てから行うことに決めました。
2007/03/24 04:35
遠藤 薫 先生からの回答
こんにちは。
膝蓋骨脱臼の程度にもよると思います。近い将来手術が必要であれば、同時に行ってもいいと思いますし、当院でも実施しています。避妊手術に20分、片側の膝で15分としても1時間以内には終わりますので、麻酔時間を気にすることは無いと思います。ただし、手術前に十分な検査をしてください。血液検査、レントゲン検査、心電図検査は必要です。そのうえで問題なければ同時でもいいでしょう。
2007/03/17 17:38 参考になった! 1
投稿者 キビ さん からの返答
有難う御座います。良く考えましたが不安が残ったままで膝蓋骨脱臼の手術を同時に受けさせるのはやめて、避妊手術だけ行うことに決めました。有難う御座います。
2007/03/24 05:38
膝蓋骨脱臼について
こんにちは。先日こちらのサイトにてヨーキー(♀)2歳の避妊手術についてアドバイスを頂き、かかりつけの獣医さんに避妊手術の相談をしに行ったところ、避妊手術と一緒に膝蓋骨脱臼の手術もした方が良いと言われました。生まれつき膝の骨が外側に外れているとの事で、避妊手術で麻酔をかける際に一緒に膝蓋骨の手術も行った方が良いと言われました。
体のサイズが1.7キロと小さいので避妊手術自体も心配ですが、さらに膝蓋骨の手術もと言われどうしたら良いか迷っています。
今は何の問題もなく元気に走り回っていますが膝蓋骨脱臼の手術はした方が良いのでしょうか?