是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、くろつぴさん。
さて、跛行などの運動障害や、痛みの出ていない小型犬の膝蓋骨脱臼の手術については、専門家の間でもまだ意見の分かれているところです。
目安として、生後一年未満であれば、症状が出ていなくとも手術の適応になりますが、生後一年を過ぎてしまうと、関節などが変形したままでき上がっていると思われ、この関節の再形成術を含めて、大きな手術になるためです。
現在、痛みや跛行があれば手術をする事が必要ですが、痛みが無い状態で、関節の再形成を含めての手術をするとなると手術による関節への侵襲が起きて、場合によっては、跛行が出現するケースもあるためです。簡単にいうと、変形した関節の状態でバランスを取っている状態を崩さない方がいい場合もあるのだということだと理解してください。
もちろん、手術をする事により、O脚が治りますので、いまの様な歩きはじめの仕草も無くなると思いますが、可能性として、上記のような関節を再形成する事による障害が出る場合も少なからずあるという事をご理解下さい。
初診の先生も、そういった事情から、積極的な手術をお勧めにならなかったのではないかと思われます。
率直に言うと、いますぐ手術に踏み切られる事と、今後痛みが出るような事があってから、手術をされる事、両者にはあまり差が無いような気もします。成長期の手術であればともかく、3歳のクロちゃんはすでに関節等ができ上がっていて、これ以上の変形が今後進む事は考えにくいためです。
もちろん、実際に診察した場合他のアプローチなどがあるかもしれませんし、現在の関節の状態を知るためにも、きちんとかかりつけの先生には相談をしておいた方がいいでしょうし、レントゲンなども残しておいた方がいいと思います。
実際に触診や、レントゲンの読影を行なっていない立場では、どの程度のリスクやメリットがあるかのお話は出来ませんが、少しでも参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2007/06/15 09:54 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
こんばんは。
是松先生、回答をありがとうございました。
たいへんわかりやすく説明していただいたので、とてもよく理解できました。本当にありがとうございました。
症状が悪化しないかぎり手術はしたくないですが、レントゲンは撮っておきます。今まで撮ったことがないので明日、病院に行って来きます。
2007/06/22 09:54
膝蓋骨脱臼の手術について
こんにちは、膝蓋骨脱臼の手術について質問させてください。
3才9ヶ月のヨークシャーテリアです。1年10ヶ月前、散歩の歩き初めにお尻を丸めてから急に歩き出すので、病院で診察を受けました。
膝蓋骨内方脱臼と診断され、「歩行に支障がでていないので、手術をしても一番失敗しやすい。再発しやすい。」と言われました。
その後引越して、今の病院では外れたままと言われましたが、手術や膝蓋骨の話をされたことはありません。
トリマーさんから、後ろ足がカクカクいうと言われます。
部屋はフローリングではありません。散歩の歩き初めはよく先ほどの歩き方をしますが、痛みはないようです。部屋ではそのような仕草をしたことはありません。外でも部屋でもケンケンしたりびっこをひいたことはありません。
後ろから見るとО脚ですが、いつからだかわかりません。
先のことを考えると、手術をしたほうが良いのでしょうか?
先天性の場合は、してもやはり再発しやすいのでしょうか?
よろしくお願いします。