井上 平太 先生からの回答
腎不全の診断を始めて受けた時には、おそらく病気の重大性が飲み込めなかった事と思います。きっと何度か病院に通ううちに、ランちゃんに訪れた慢性疾患の状況が受け入れられた事でしょう。この病気はどんなに早期発見をしても治癒させる事は出来ません。飼い主の方と獣医師とでスクラムを組んで尿毒症の進行を遅らせる事が最善の策といえます。
腎不全になると言う事は飼い主の方は今までしっかりと色々な病気の予防をされ、色々な病気を早期発見し早期治療をし食事管理をしていたと言う証拠です。ランちゃんのためにもご自身のためにも迷わずしっかりと治療を続けてください。
本題に入ります。
尿毒症の治療としては他に透析と言う方法がございます。人間と同じ様に外部に血管のループを作り血液を洗う透析機を使う方法や、腹腔内に透析液を入れて一定時間後に抜く事を繰り返す腹膜透析という方法がございます。透析機を使う方法は2キログラム代の超小型犬にはリスクが高いと思われます。また腹膜透析は常に腹膜炎の危険がございます。
上記の理由でほとんどの動物病院が皮下補液という点適法を治療の主力にしております。私も動物には一番負担が少ないと信じております。この方法は補液の当日は多少動物は辛いと思います。これは前回の治療から一番時間がたっている事による尿毒症症状・補液の重み・一時的な循環血液量の増加・・・などが原因です。そのかわり、補液の翌日からは尿毒症がある程度改善されて、楽になります。症状が重い場合には補液の回数を増やすのが一番だと思います。
他にできる事としては、コバルジンなどの吸着剤の服用・腎臓をサポートする処方食の使用などです。しかし、食べないのに無理させるほど効果的なわけではございません。食べてくれれば理想的だと言うところです。
どうかお大事にしてください。
2007/09/13 01:18 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
井上先生へ
丁寧なお返事ありがとうございました。現在も皮下点滴を続けておりますが、4日前からご飯も食べず、昨日からは水を飲んでも戻してしまい、夜から自分で水も飲まなくなりました。今は、スポイトで定期的に水を飲ませております。やはり、皮下点滴をした後はかなり体調が悪そうです。出来る限りの事をして、頑張って行きたいと思います。
ありがとうございました。
2007/09/20 01:18
腎臓病
はじめまして。アドバイスを頂きたいと思いましてメールを遅らせて頂きました。ポメラニアン14歳です。4月位から食欲が落ち、水を多量に飲むようになり、下旬頃には嘔吐したりしたので病院に連れて行きました。血液検査の結果、BUN130.7 CRE3.3 P7.8 GPT90 ALP566の結果でした。診断は腎臓病と言う事で、皮下の点滴をしています。その時の体重は3.75キロでしたが、徐々に落ちてきて、今は2.85キロになっています。
最近では点滴後はかなりきつそうで、何も食べず1.2度戻したりします。
次の日は食欲にはムラがありますが、少しずつ何回かに分けて食べます。
尿毒症になってしまったのでしょうか? 他にもお薬などいい治療法はあるのでしょうか? 宜しくお願い致します。