だいじょうぶ?マイペット

足の腫瘍

質問カテゴリ:
手・足の異常

対象ペット:
/ ポメラニアン / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
埼玉県 / 美来さん

 
2008/02/07 22:34

はじめまして、アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。

ポメラニアン8歳です。
去年の11月頃に前足を着かなかったりびっこひいて歩くようになり病院につれていったところ椎間板ヘルニアと診断されました。
12月頃に手術をうけたのですがその際背中の部分を開いてみたらヘルニアではなく進行性の悪性腫瘍ということがわかりました。
採れる部分はその時に採ったのですがまだ前足のつま先に外科手術で取り除けない腫瘍が残っていて再発の可能性があるということでした。
今は抗がん剤を処方していただいてます。
放射線治療は難しいところに腫瘍があってその病院ではこれ以上なにもできないということだったのですが、他に効果的な治療法や手術はないのでしょうか?

 悪性腫瘍に対して私たち獣医師が何ができるか。これは非常に難しい問題です。
 
 治療計画を考えていくときに重要な事が三つございます。

①発生部位
 完全摘出が可能なのかどうか。これは後遺症を残さずに摘出が可能であることを示す事もあれば、重大な障害を残しながらも術後生命が維持できる事を示す事もございます。
 今回でいえば歩ける状態を温存しながらの摘出は困難だと言う事なのか。あるいは、股関節からの断脚でも完全な摘出ができないほどに転移や浸潤が進んでいるのかです。

②腫瘍の病理学的鑑定
 肉腫やがんによっては発生の初期から遠隔転移が起こるものもございます。また病理所見上すでに血管やリンパ管に腫瘍細胞が存在するのかどうかです。この場合には局所の手術を行うことがかえって体力や免疫力の低下を招き、状態の悪化に陥りかねません。

③動物の状態
 抗がん剤の使用や手術に耐えうる体力があるのかどうか。肝臓や腎臓の解毒・代謝機能はどの程度残されているのかです。

 なお、放射線療法はその治療を熟知した者、または実践する獣医師にしかその可能性を否定する事はできません。希望を持って高度医療の門を叩いても良いのではないかと思います。
 主治医の先生は最新の医療知識と経験から、最良の治療法を提案されている事と思います。しかし、少しでも他の可能性を追求するのであれば、セカンドオピニオンも考えてみてください。その場合にはできるだけ主治医の先生にご紹介いただくと良いでしょう。今までの治療法や検査データーの引継ぎが大事です。一度話を伺ってみて、それから今の主治医の動物病院に戻っても良いではないですか。今ではそれは一般的なことです。ご安心ください。
 
 答えにはならなかったと思います。しかし、重要な事ですので拝見もせずに、危険性のありえる治療法を列挙する事はできません。
 お大事にしてください。

投稿者 美来 さん からの返答

参考にさせていただきます。
丁寧な返答ありがとうございました。

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