増田 国充 先生からの回答
ワンちゃん、飼い主様ともども心よりお見舞い申し上げます。
さて、リンパ腫についてですが、リンパ腫にもいくつか種類が有るのですべてに対して同じ治療を行うというわけではありませんが、この病気の場合最も有効とされるのが抗がん剤による治療となります。さらに、その方法にいくつかありまして、最近の傾向として多剤併用という複数の抗がん剤を定期的に投与することによって、抗がん剤に対する耐性(薬が効かなくなること)を極力抑えるほか寛解(見かけ上腫瘍細胞が確認されなくなること)期間を延長することが可能となります。費用やお薬に対する副作用、体質などもありますので、薬剤の選択は非常に重要です。
もっとも一般的なのが抗がん剤治療ですが、他には免疫療法というものがあります。詳細については非常に長くなりますので検索サイトで「犬 リンパ腫 免疫療法」といれていただくとヒットすると思いますのでそちらをご参照ください。自己血液をベースにしますので副反応が出にくいという利点があります。欠点としては、免疫療法が有効なリンパ腫かどうかをきちんと診断しておく必要があること、費用的に高価と言う点でしょうか。
食餌に関していいますと、がん細胞は炭水化物から栄養を多く取り込むため、過剰に炭水化物を摂取するのは避けたいところです。とはいえ完全に除去するわけにもいきません。動物病院で処方されるヒルズのn/dという缶詰を与えると、延命に効果があるというデータがあります。この食餌、少衝下痢しやすいのが難点です。
腫瘍の治療の場合単純に抗がん剤だけでなく、複合的に免疫力を落とさないようにすることが重要と考えます。なにより主事の先生との信頼関係が鍵を握りますので、飼い主様も共に病気を克服する心持でがんばって治療に臨まれて下さい。応援いたします。
2008/02/27 17:29 参考になった! 0
投稿者 さん からの返答
お忙しいなかこのように回答を頂きまして大変感謝しております。さつまいもが大好きでしたので今後は少し量を控えて与えていこうと思います。色々と御指導とアドバイス頂きまして本当にありがとう御座いました。
2008/03/05 05:29
悪性リンパ腫と診断されましたが…
はじめまして、現在雌のミニチュアシュナウザー10歳を飼ってます(生後11ヶ月に子宮の病気を患い子宮全摘出しております)今年2月上旬に突然歯茎より多量に出血したため急いで病院に連れて検査をしたところ数日後に悪性リンパ腫と診断されました。歯茎の出血は化膿によるもので直接関係は無かったのですが首に2~3個のしこりと後ろ足の一部にもしこりがありました。血液検査の結果では肝臓の数値が人と同じくらいあるそうです。また病理検査報告書には「びまん性小細胞型悪性リンパ腫:線維性結合織からなる組織片が得られ、小型腫瘍細胞が特定は配列をとらずにびまん性単調に増殖して認められ、リンパ節の固有構造含まれていません。クロマチン豊富な円形不整形の腫瘍細胞の核は血管内皮細胞の核に比べて小さい小細胞性で淡明で比較的豊富な細胞質を有してます。」と書かれておりました。
掛かりつけの獣医には金額的なことも話し合った上で延命治療として2~3ヶ月に一度のクールでアドリアシンという抗がん剤の投与を勧められいよいよ明日より半日入院で始まります。今の所食欲も旺盛で体重も今までと同じ10キロあり(子宮摘出後増えてしまいました)本当に元気な状態なので癌であることが信じられないのですが…。治療していく上で食事等の注意点などありましたらアドバイスお願い致します。また他に効果的な治療法がありましたら教えていただけますでしょうか。何卒宜しくお願い致します。