浅川雅清 先生からの回答
こんにちは。
クッシング症候群は、よく診断される疾患ですが、意外と解釈や治療が難しかったりしますよね。
実際のところ、測定のタイミングによりコルチゾールは思った以上に数値が上下する印象です。
ひとまず、再検査でコルチゾールがいい数値に入っていれば問題ないと思います。
が、体重5.2kgに対しアドレスタン30mgは、現在の獣医学からするとかなり高容量なので、慎重に治療にあたられた方がいいと思います。
さて、他の病気はないか?というご質問に関しては、ある可能性がありますので精査を行いましょう、とご回答致します。
特に、シュナウザーだと、特発性空胞性肝障害、甲状腺機能低下症あたりでしょうか。
もちろん、現在の胆嚢粘液嚢腫から肝臓の数値は上がることが予想されます。
それらの診断をする上では、肝生検やホルモン検査、CT・MRIが必要になると思われます。
ご参考になれば幸いです。
2024/05/03 09:23 参考になった! 1
投稿者 すずなん さん からの返答
浅川先生
こんにちは。
詳しく教えていただき、ありがとうございます。
かなり内気な、緊張しやすい子なので、
コルチゾール値もそれが影響した可能性もあるかなとは思いました。
5.2kgで30mgは高容量なのですね。
しっかり副作用などが出ていないか様子を見てみたいと思います。
他の病気の可能性、そして必要な検査も教えていただきありがとうございます。再検査の数値を見たあと、変化がなければより詳しい検査を受けに大きな病院の受診を考えようと思います。
この度はありがとうございました。
2024/05/03 09:45
クッシング以外の病気の可能性はありますか?
13歳のミニチュアシュナウザー♀です。
3年ほど前から胆泥症でウルソを服用していました。
昨年8月エコーで左副腎の肥大が見られ、若干多飲多尿の傾向もあったのでACTHを行うと21.5。クッシングと診断はされず、ウルソのみで様子を見ていました。
今年3月のエコーで右副腎も肥大しており、4月半ばに低用量デキサメタゾン検査を実施。
8時間後採血で4.2だったため、アドレスタン10mg朝1T処方されました。肝機能も悪く、ALPが1225、ALT378、AST66でした。エコーで胆嚢は粘液嚢腫、肝臓にも2センチ程度の結節影が見られると言われました。
2週間アドレスタン服用後、今日再度ACTHを行ったのですが、21.0と全く下がりませんでした。臨床症状は腹部が若干膨満気味程度で、脱毛もなく、多飲多尿も気になりません(1日の水分摂取量は多くても350ml程度です)。体重の減少が若干あり、3月に5.6kgだったのが今日は5.2でした(朝絶食だった影響はありそうですが)。
かかりつけの先生も「たいてい薬を飲むとコルチゾール値は下がるんだけど・・・」と不思議そうにされていました。
とりあえずアドレスタンを10mgから30mgに増量。2週間後に再度ACTH試験をして、その結果を見て今後の方針を決める予定です。
これらの経過でクッシング以外に可能性のある病気はありますか?
また今後の治療方針を決める際、
MRIなどを撮った方がいいでしょうか?
田舎に住んでおり、京阪神の大学病院までは2時間近くかかります。車の苦手な子なので移動は最小限に抑えたいのですが・・・
なんともモヤモヤとした結果で、はっきりさせたい気持ちもあります。
よろしくお願いいたします。