野矢 雅彦 先生からの回答
こんにちは、まず、4才以上の犬の皮膚病を診察するに当たって大事なことは、本犬の体質や罹患している病気、生活環境、食事内容、精神的要因などの背景を考えて、真の原因を検討しなくては皮膚病は改善しません。しかし、今回は詳細なお話しを伺うこともできませんので、現況に対する処置を行い、どこまで改善できるかということをみてから次のステップに進むという形を考えてお話しします。症状と写真から推察できることは脂漏症になっているということです。したがって、まずは、脂漏症の治療をていねいに行ってみてはいかがでしょうか。そのためには脂漏症用の薬用シャンプーで週に数回、32~33℃の微温湯で身体を濡らし、シャンプーをかけて5~10分間、指の腹で皮膚を伸ばしながら擦り込むようにマッサージし、その後 よく洗い流し、タオルドライとします。ノルバサンシャンプーは脂漏症には適していませんので、脂を落とす作用のあるものやマラセチア性皮膚炎も考えられるならば抗真菌作用のあるシャンプーを使用します。もし単なる脂漏性皮膚炎やマラセチア皮膚炎であればこれだけでもかなり改善するものです。シャンプーで改善しない場合には、皮膚病の背景にある原因を究明するためにさまざまな検査が必要となります。
東京にお住まいということですので、かかりつけの先生に皮膚科の専門医を紹介していただくのもよいでしょう。おだいじに。
2009/03/02 23:49 参考になった! 0
投稿者 ひげおじ さん からの返答
ありがとうございました。ところで抗真菌作用のシャンプーはコラージュフルフルでよろしいのでしょうか?
2009/03/09 11:49
皮膚を痒がり、脱毛します。これをずっと繰り返しています。
5才のアメリカンコッカーです。2回目のワクチンの予防接種をして翌日、呼吸困難となり、以降予防接種後はステロイドを注射して頂いております。以降チキンのドッグフードを食べさせていたら、軟便が続き、ふけが出るようになり、動物病院でマラセチアと言われました。ひどくなるとプレドニンとトミロン、グリセチンV、ガスターを年に4回位服用していました。食事もラム&ライス、サーモン&スイートポテト、ナマズの肉など変えてみますが同様の症状が続き3才4ヶ月の時、膵炎となり、薬の副作用ではないかということを先生に話しステロイドの内服は止めてもらっています。外耳道炎も頻回に起こし毎日点耳をして耳掃除をしています。シャンプーも毎週ノルバサンを使用しています。今回前胸部の5cm四方の脱毛とふけ、脂漏性湿疹様の黄色い飴色の浸出液を認めました。痒がり方もひどいため、食事をまた変えた方が良いのか、他の治療法はないのかを御教示頂きたいのです。アレルギー検査はしていませんが、痒がりがひどい時は好酸球が多いのを指摘されています。食事はドッグフード以外食べさせていません。お散歩の後足を洗いタオルドライにして自然乾燥させていますが、これもよくないのでしょうか?御教示よろしくお願いいたします。写真は足のふけの状況です。画像が悪くすみません。