岩田 賢一 先生からの回答
はじめまして
おっしゃるように全身麻酔はたとえ血液検査が正常でもリスクは
あります。また改善する(良くなる)可能性は低いとおもいます。
ご存知のとおり猫エイズは不治の病です。
しかし他からの感染を受けなければ通常正常な猫と同じくらいの寿命をまっとうできる例が多いのも事実です。
飼い主さんの目標もエイズに感染しているが普通の猫と同じくらい
ながいきさせてあげたいと思います。
今よりよくならないなら現状維持し続けることが目標となります。
本来は一度口の中を完全にきれいにしておきたいところです。
そのあとの治療法次第で現状維持はできるかと思います。
 
しかしお話のような治療法は麻酔をかけて歯の治療をするしないは
同じ感じもします。
理由は抗生剤やステロイド剤の使用し続けることにより自己免疫機能がさらに落ちてしまいどの薬も効かなくなってしまう恐れがあります。(ステロイドが一番強い薬ですので非ステロイドの効果は期待しないほうがいいです)
猫白血病やエイズの症状は口内炎です。口腔内は濡れてますが唾液によって細菌やウイルス感染から守られているのですがそれが低下しているので細菌、ウイルス感染しやすいのです。
これを感染しにくくするには自己免疫能力をこれ以上低下させない
に尽きると思います。
腎機能維持で「メルクメジン」はよろしいですが肝臓の機能の維持
その他免疫力を挙げる効果のある薬等も必要で口がかなり痛がる場合はステロイドも3週間から4週間に1回投与くらいにしその代わりの痛み止めの薬を飲むかたちがいいのではないでしょうか。
痛み止めも口内炎にきく副作用の無い薬(サプリメントに近い)
も出ていますので聞いてみてください。
私は「ラクトフェリン」を処方しています。
また治療方法に納得いかなければ「セカンドオピニオン」をもとめてみるのももうひとつの提案でもあります。
2009/06/16 11:30 参考になった! 3
投稿者 toshi960313 さん からの返答
その後の経過ですが、ステロイドも効かないほど悪化してしまい、今年の5月にかかりつけの病院の担当獣医師が変わった
のをきっかけに、思い切って歯石除去&レーザーの手術を受けました。
噛み合わせの問題で紆余曲折ありましたが、現在食欲旺盛で普通に食事できてます。
今年の3月に低カリウム血症での入院点滴、6月と8月に貧血によるエスポー注射をやりましたが、今のところ元気もあり
落ち着いております。自宅補液療法中で50ccを2回/日=100cc前後行ってます。
2009/06/23 11:30

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


















 











猫エイズの全身麻酔による抜歯
初めまして、長文で失礼します。ご意見・アドバイスをお聞かせください。
年齢不詳の去勢済み雄 雑種の野良猫を去年の4月に保護しました。8歳近い
息子が2匹居まして、多分13,4歳の高齢猫です。鎮静麻酔で口内チェック、
血液検査、ウィルス検査をし、白血病陰性/エイズ陽性と結果が出ました。
(この時の鎮静麻酔ではさほど負担がなかったようで大丈夫でした。)
主な症状は口内炎、歯肉炎で涎や出血が酷く、ステロイド注射と抗生物質
(クリンダマイシン)で対処していました。
またサプリメントのコロイダルシルバー、ユッカインテンシブ、プロポリ
ス、D-フラクション、L-リジンでステロイドの間隔を出来るだけ空けるよう
に踏んばっておりました。間隔は1回目から60日後に2回目。60日後に3回
目、90日後に4回目、30日後に5回目、そして先日130日ぶりに6回目を
打ってもらったばかりです。1年と2ヶ月の間に6回で済んでおり、うまく
コントロールしてると思っています。
他には最近尿の色と臭いが薄くなり、食後12時間でBUN36/Cre1.9と高齢
による腎機能低下もあるようです。生粋の野良猫で1年以上経っても懐かず
触らせてくれませんので、病院に行くとき釣具店のタモ網で捕獲し連れて行
く始末。尿検査は鎮静麻酔でカテーテル採尿が必要と言われ、結局1回もし
てません。自宅でウロキャッチャー構えて睨めっこしてましたが、根負けし
てしまい未だ出来てません・・・。病院に薦められコバルジン(今はメルクメ
ジン)を投与、腎臓活性化のためコモンジュニパーを飲み水に垂らしていま
す。
先日ステロイド注射6回目の時に口内も調べて、「歯石が酷すぎるので鎮静
麻酔かけて除去する。また歯石を取ってみてぐらつきのある歯があれば、そ
こから全身麻酔に切り替えて抜歯する必要もある。それで口内炎や歯肉炎が
完治するかは保証できないが、症状を和らげることは出来る。ただし全身麻
酔をきっかけに本格的にエイズが発症する危険性がある。抜歯の傷跡も完治
に時間がかかる。もちろん術後にインターフェロン注射で免疫を補うことは
する。全身麻酔に耐えられるかどうかの判断として術前の血液検査で肝臓や
腎臓の値も見る。」と言われました。
そこで伺いたいのですが、エイズの高齢猫で、全身麻酔をきっかけに本格的
にエイズウィルスが暴れ始めることはよくあるのでしょうか?一番最初の鎮
静麻酔では大丈夫でした。今の病院ではエイズ猫に全身麻酔かけた後に悪化
したケースはここ2年間は無いそうです。(ということは2年前はあったわけ
ですね・・・(;´Д`))鎮静麻酔での歯石除去はともかく、歯石を取った後に
ぐらついた歯があったとして、そこから全身麻酔で無理に抜歯する必要があ
りますか?放っとくのは駄目ですか?実は去年の9月に再び痛がり始めた時
にケージに血痕があり、上の犬歯が自然に抜けたらしいのです。ステロイド
注射3回目&抗生物質2週間投与しました。かなり乱暴ですが抜歯をせず自然
に抜けるまで放っておくのは駄目なのでしょうか?・・・ぐらついている歯の
場所にもよるでしょうけど。
この1年と2ヶ月を通すと保護した頃よりかなり状態はよいです。体重も4.3
から4.8Kgと太ってきました。サプリが多少効いているのか毛並みも良くな
り、痛みの少ないときは外に出せと「アオアオ」叫びます。現在は抗生物質
を止めて上述のサプリメントで130日間脱ステロイドし、食事は処方食の缶
詰とそれに出来るだけ成分の近い物を混ぜ合わせたミルにして与えており、
これが負担を軽くしておるのかも知れません。口内炎で痛い時でも食欲はあ
り元気です。食後に時々奥に引っかかるからか口をホギホギ・顔をプルプル
振り痛がりますが、その後顔を洗ったりして痛みに慣れたのか強くなったの
かけろっとしてます。このホギプルの回数が増え食いつきが悪く辛そうに
なった時に(顔つきも険しくなりますね)、ステロイド注射に連れて行きまし
た。以前通院のためのタモ網捕獲に失敗し、前足で手を引っ掻かれたときは
その力の強さに驚きました。(私の手の平パックリ裂けて血だらけ・・・)だ
から体力的には今は大丈夫そうで、逆に今だから出来るのかも知れません。
そのうち出来なくなるかも・・・(;´Д`)
鎮静剤の歯石除去はともかく、せっかく現在の対処法でQOLを保っているの
に、改善する可能性があまり高くなさそうなリスクの多い全身麻酔の抜歯な
んてしない方が良い・・・ステロイドの効果が薄れてきても非ステロイドがあ
るし、効果の高い抗生物質もある(ジスロマックが効果があると聞きまし
た)・・・抜けかけてる歯は自然に抜けるまで放っておき、抜けたら抗生物質投
与・・・【vs】 今以上悪化する事は無いだろうし、少しでも改善する可能性が
あるなら、歯石除去して必要なら抜歯もした方が良い・・・ステロイド注射は
何回も打ってると効果が薄れてきて一回量が増え間隔も狭まり、肝臓腎臓へ
の負担も増える・・・むしろ体力的には今だから出来る・・・でも高齢だし腎臓が
不安・・・・・・・・という気持ちがせめぎ合っている状態です。
よろしくお願いいたします。