だいじょうぶ?マイペット

クッシング症候群

対象ペット:
/ スタンダードダックスフンド(ロング) / 性別不明 / 年齢不明

質問者:
千葉県 / チャンクンママさん

 
2009/11/12 01:33

 はじめまして。お願いします。
M.ダックスの9歳になるオスです。
4年ほど前から下腹部と肛門周りにニキビのようなものが出始め、
やがて肝臓の数値も異常値になり、1年半前に大学病院で調べていただいたところクッシング症候群と診察されました。
それから現在まで検査をしながらウルソ50を朝晩1錠ずつ飲んでいます。
検査ではエコーで肝臓の様子も普通、胆のうも大きめですが変わらず、
肝臓の数値は大幅に異常値になったり良くなったりです。
多飲はなく、多尿については昼間寝てばかりいて我慢しているのらしく
1度の量は多く、頻度は多くありません。
散歩も喜んで行きますし、おなかの腫れや脱毛はありません。
ただ、年々肌が弱くなり、足の肉球がとても薄くやわらかくなって
すりむけることもあります。シャンプー後はフケもよく出ます。
長くなってしまいますがいくつか質問させてください。
 最近ネットでいろいろと調べ心拍なども気になり測ってみたところ、安静時1分間に50前後、食事直後で70でした。
①クッシングは徐脈にもなるのでしょうか?
②お薬もウルソを飲み続けていますが、やはり調べていたら肝臓の薬と出てきました。
クッシングのほかのワンちゃんは副作用があるようですがホルモンを抑えるお薬を飲んでいるようですが、なぜ我が家の犬は肝臓の薬だけをのんでいるのでしょう?疑問です。
気づいていないだけかもしれませんが、あまり症状が出ていないうちに
治療を始めだしたのにクッシングに直接効く薬を飲まずに治療を続けて、悪化していくのではないかと不安です。
調べれば、クッシングになり2年くらいでなくなっているワンちゃんが多く、今我が家の犬は肝臓の数値と皮膚疾患くらいで元気そうに見えますが、
③どんな状態のクッシング症候群もやはり余命は2~3年なのでしょうか?
合併症の可能性や余命などの説明を受けておらず、調べて初めて深刻な病と気付きました。
原因は副腎腫瘍か脳下垂体腫瘍かは手術をしない限り小さくて見えないので不明だが、おそらく下垂体と言われています。悪性の腫瘍になることはあまりないなく、腫瘍ならああり大きくもならないと説明されていますが、調べた内容では最終的に下垂体の癌が大きくなり脳を圧迫して神経症状等が出るとのことでした。
④腫瘍ではなく癌であることが一般的で最後は肥大化していくのですか?
⑤いずれ合併症の糖尿病などになるのですか?
たまにおやつを与えていますが、やめるべきでしょうか?
⑥これ以上悪化させないために日常生活で気をつけることはありますか?
 ネガティブなことですが、癌のように余命が短い病気なら何も考えず油断して生活するより真実を知りたい気持ちがあります。ゆくゆくありうる状態に対して気をつけられることは気をつけていきたいです。少しでも長く今のまま元気でいてほしいと願うばかりです。
もしくは同じクッシング症候群でも今の状態なら重症化しにくいなどということもあるのでしょうか?
私が調べられることはネット上の情報くらいで、他の事例と比較して素人的な単純な判断しかできません。とても重症化してから治療された方の事例ばかりを見て大袈裟に受け取っているのかもしれません。

 本来主治医に尋ねることですが、毎回説明に危機感を感じられず、こちらが思いつめて尋ねにくい状態です。ぜひ獣医さんの見解をお聞きして、やはり重い状況だと感じられれば主治医にも尋ねることができそうですので、薬、余命、行く末の状態について見解やご意見をお聞かせください。長々と失礼しました。
 

 クッシング症候群は副腎皮質からコルチゾールと言うホルモンが過剰に分泌されて発症いたします。このコルチゾールの過剰な状態が肝臓を筆頭に体を徐々に蝕んでいきます。
 犬においてはほとんどの場合、脳下垂体に腫瘍が発生して起こります。腫瘍により下垂体からの副腎皮質刺激ホルモンの分泌量が増えて結果的に副腎皮質機能が亢進してしまうわけです。
 小型オス犬では少ないのですが、副腎腫瘍で副腎皮質からのホルモン分泌量が増えて発症することも2番目に多く遭遇いたします。
 
 治療方法は個々の状態により千差万別です。一般的には内科的に副腎皮質ホルモンの分泌量を抑える薬を投与する方法が選択されます。これはこれで副作用の多い薬ですのでそれほど数値が高くない場合にはウルソ等の強肝剤を用いながら経過観察をいたします。あるいは外科的に脳下垂体にアプローチする方法もございます。もちろん副腎の腫瘍が原因であれば話は別です。
 今回のケースがどのような視点に立った治療であるのかを推測いたしますと下記の事が考えられます。
 たとえば、副腎皮質ホルモンの分泌量がそれほど多くない場合でなおかつ脳下垂体に腫瘍がある場合には、副腎を薬によって抑えることがかえって脳下垂体腫瘍の成長を助長してしまいうこともございます。内科的療法が逆に寿命のマイナス要因になってしまうと言えましょう。この場合に考えられる方法の一つは、対症療法のみを行いながら経過を観察し、可能であれば脳外科手術の選択をしていく治療法です。

 一度主治医の先生に相談して大学病院で治療方針の選択肢を提示して頂き、ご自身で納得のいく治療計画を練り直してみてはいかがでしょうか。今の治療が最善なのかどうかはここではわかりません。

 お大事にしてください。
 

投稿者 チャンクンママ さん からの返答

 実際診ていただいたわけでもないことに、具体的にお答えをしていただいてありがとうございます。とても答えにくい質問だったと思います。自分で調べてわかっていった内容が予想外の告知を突然受けた感覚で、毎晩寝付けず調べてしまうほどショックなことで動揺していました。
 投薬について、お医者さんの意図がとてもよくわかりました。それがわかっただけでも少し安心しています。
おっしゃっていただいた通り、主治医の先生に相談してみようと思います。
現在通院が3か月に1度ほどですので、あと2か月後になります。まだしばらくありますので、それまでに井上先生のお答をいただけて、今愛犬にしている治療の意味がわかり落ち着いて愛犬と過ごせます。
本当に感謝します。ありがとうございました。

これほど、明確に疑問を整理出来ているのですから、
主治医にそのまま提示して質問するべきです。
現状やこれまでの経緯を把握できないネットの相手に、
あれこれ推測をもらっても、
結局のところ、主治医と相談することになります。
それが出来ないようでは、今後の長い治療を適切に行えません。

大事な家族の事ですから、
大げさに考えているなんて事はありません。
重い軽いの問題ではなく、
憶測や一般論で疑問を膨らませず、
その子の状態やこれからの事、
実際に診ている先生と、十分に話し合われて下さい。
獣医師と飼い主がそれぞれの思惑で、
個々に治療を行っていると、
良い治療になりません。

投稿者 チャンクンママ さん からの返答

 おっしゃる通りです。
わかっていながら、聞きたいことが多すぎて、また、突然のショックになぜ知らされていなかったのどろうという気持ちもあり、
怒りの感情を含んだ聞き方をしてしまいそうで、ほかの獣医さんの見解をネットをとおしてお聞きできればワンクッション気持ちを置ける気がしていました。
 実際診察していない内容の質問はお答えしにくかったと思います。
 おっしゃられたように次回の診察が2か月後にありますので、その時には必ず主治医の先生に相談してこようと思っています。
 ありがとうございました。

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