井上 平太 先生からの回答
今晩は。
大切なご家族ですから心配な気持ちはよく判ります。
細胞診をして怪しい細胞が取れず液体だけ、という場合に考えられる事をお話しいたします。
10歳を超えると皮膚には様々な良性の病変が出てきます。
単純なイボがほとんどですが中には液体のたまった腫瘤やチーズ状の個体の溜まった腫瘤もございます。
今回の場合には類上皮嚢胞や肝腺腫などが考えられます。まれに血管の腫瘍が初期には似たように見えるケースがございます。
しかし、経過を考えますとそれを疑う必要はないでしょう。
袋ごと摘出して病理検査を行えばはっきり致しますが、細胞診の結果と経過を拝見しますと、とりあえず普段の生活では、このことはきっぱり忘れて定期的に診察を受ければよいのではないでしょうか。
毎日触知することはあまりお勧めできません。
また、あまり小さい袋状の腫瘤に針を刺すと反対側に突き抜けてしまい、皮膚からの細菌が内容物に感染し、さらにその奥に細菌が入り化膿してしまうことがございます。この場合にはご希望ではない手術(簡単な切開ですが)が必要になる場合がございます。これが躊躇する理由かもしれません。あくまでも推測です。
あまり心配せずに楽しく接しないと、ワンちゃんにその気持ちが伝染して不安がってしまいますよ。
どうか、元気になってくださいね。お大事にしてください。
2016/08/02 00:09 参考になった! 0
首、右側、皮膚の中に丸い痼。
はじめまして。井澤と申します。飼っているダックス12歳。オスにできた痼の件で質問させて頂きました。
5月下旬に首、右側?喉の横くらいが大きく腫れているのがわかり、病院へ行きました。まずは触診でシコリが約2センチくらい。先生の親指ほどありました。
はじめ…リンパ節が腫れている!!と言われ、とりあえず2週間、抗生物質を出されたので飲ませていました。
その後も、腫れには変化がなく…2回目の診察でエコーを撮ってもらい、リンパ節の腫れではない事がわかりました。
リンパ節の腫れではないと言われて、すごく安心したのですが…リンパ腫、ガンなどを心配でしたので。
細胞診もしました。摂取されたのは血液と漿液という事で調べてもらったのですが、その時点では怪しい細胞は採れなかったとのこと。
他の病気など、潜んでいる可能性もあると言われ切除の話もされました。が、年齢的にも手術は避けたくて、心臓も少し悪いので悩んでしまい……細胞診結果票を持ってセカンドオピニオンへ行きました。
そこでも、はじめは細胞診させて下さいとの事で細胞検査をしました。
やはり…採れたものは薄い血混じりの漿液が少しでした。
悪い細胞は今のところ見つからないとのこと。
細胞診後、そのシコリが小さくなり1.5センチから1センチ、8ミリ、現在では約5ミリくらいになっている事から悪い物ではなさそう?と獣医さんから説明を受けました。
これは先生の経験上での判断でしょうか?
して頂いた検査は細胞診、触診、血液検査、便、尿検査、エコーです。
現在は2週間に1回のペースでシコリをエコーで見て頂いております。
筋肉や骨にはできてなく皮膚の中にできている感じです。
脂肪腫ではないと診断はついています。
腫瘍細胞も採れていません。嚢胞の可能性もあると言われてましたが、細胞診後、とくに血液が溜まる様子もなく、空の塊だけが残っている状態だとエコーを見て言われました。
これが原因で亡くなる事はありませんよ。十九八九、大丈夫ですよ?と言われました。私には、どういう意味で、どう理解して良いか、わかりません。無理に手術をしないで良かったかも知れませんねとも言われました。
このシコリは、今より小さくなるか、このまま残るかの、どっちかだと言われています。
毎日、シコリが気になり触ってばかりいます。ときどき、泣いてしまいます。不安でたまりません。
今、犬は食欲もあり元気イッパイです。12歳なんで、ご飯、散歩、オヤツの時間以外は寝てばかりいますが…。
とくに悪さをしない出来物であれば、ここまで心配する必要はないのでしょうか?
先生は、悪い細胞があれば細胞診でもハッキリわかりますと断言してました。前回は十九八九、大丈夫です。と安心できる言葉をもらったのにも関わらず心配ばかりしています。
それと、現在、シコリが5ミリで細胞診は怖くてできないと言われました。これは、どういう意味でしょうか?
長くなりましたが、早急に不安を取り消したいのでご返信頂きたいです。宜しくお願い致します。