杉浦岳 先生からの回答
こんにちは。まだ1歳なのに大変ですね。
下痢の原因としてそちらでは回虫などメジャーじゃないのでしょうかね。
症状から違うと判断するのかな?こちらではまず最初にやる検査のような気もしますが・・・。
さて、Z/Dは「食事性アレルギー疾患」のためのフードです。食事性の皮膚炎の場合に使いますが、食事性の腸炎を疑うときにも与えることがあります。この場合、Z/Dと水以外のものを一切あげない状態で1.5〜2ヶ月を過ごす必要があります。そうしないとせっかくZ/Dをあげる意味が無くなってしまいます。
って、このあたりの説明は獣医師からフードを処方される際に説明がないのですか?
食物不耐症や食事性アレルギーといったものは下痢や吐き気、皮膚炎などの原因にもなります。それが「あるかどうかを確認するためのフード」ということになりますから、症状や他の検査からそういう病気を「疑う」場合に「診断的治療」として行うのです。
ですから、このフードで症状が改善すれば、場合によっては一生食べさせても全然問題はありません。逆に、他のものを一切食べさせていない状態で2ヶ月しても全く状況が変わらなければ、「変わらなかった」というのが重要な点になりますから、それを獣医師に伝えて次の方法を考える必要があります。
ちなみに、I/Dは消化吸収が良く出来ており、一般的な消化器症状に対して使用する食事です。このあたりI/Dを試すか、Z/Dを試すか、他のことをやってみるかなどは実際にそのコを診察した上で決めていく物なので、実際に診察の出来ない現時点でどちらがいいのかというコメントは残念ながら出来ません。
それから、アレルゲンの検査については現時点でいろいろな情報がありますが、あまり有意義ではないという考え方もあります。日本でもそれほど気軽に行われている検査ではないと思います(少なくとも、私はほとんど行うことはありません)。診断精度、結果の解釈に非常に注意が必要な検査だと思っています。
お薬や食事については、診察した獣医師がそれが必要だと判断してお出ししているわけですから、きちんとした理由があって出されたものだと思います。そのあたり、きちんとコミュニケーションを取る必要があると思います。
2011/01/13 09:31 参考になった! 0
投稿者 つぉん さん からの返答
杉浦先生
ご丁寧で早急なお返事ありがとうございます。
先生のおっしゃるとおり、Z/Dを処方された際、他のものは一切食べさせないでという指示がありました。現時点で食べさせ続け2週間たちますがその間に下痢は今のところ無いです。このままもう少し与え続け、再度獣医師に相談に伺おうと思います。
ネット上で色んな方の症例等読んでいて、日本の獣医さんとこちらの獣医さんの対応の違いに不安感でこちらにメールさせていただいた次第ですが先生のおっしゃるとおりきちんとコミュニケーションをとり獣医師さんを信じて原因を探していけたらと思います。
少し頭によぎっているのは精神的性下痢の可能性もあるかと・・・。分離不安症等そういう事は獣医師から言われたわけではないですが明らかに寂しいときやストレスを感じると表にだし、(極度の震え、泣く等)その後に下痢等起きることもあります。
但し分離不安症などこちらノルウェーで認められてる病気かも今のところわからず獣医師に未だ獣医師に相談していません。一生付き添っていく子なので分離不安症でしたらいち早く私の犬に対しての接し方等変えてあげないとかわいそうなのでその件も含めて相談してみます。
今回はご丁寧にお返事アリガトウございました。
2011/01/20 09:31
下痢と処方食
始めまして。トイプードル1歳で胃腸が弱くひどいときは1ヶ月に1回下痢があります。
嘔吐も最初はありましたが最近は下痢のみです。
下痢も毎回粘膜便です。
食欲は下痢のときもあり、今は獣医師からの指示でヒルズのZDを与えています。当方、ただいまヨーロッパでの生活で回虫等の検査など気軽に病院で行ってくれず、なぜ下痢をよくするのか原因もわからないです。
質問ですがヒルズのZDは皮膚の問題がある犬用と理解(ネット等で調べて)していますが
ヒルズのIDの方が良いのでしょうか。
あとこういう処方食は永遠と食べさせるべきでしょうか。
アレルゲンの検査等も日本のように気軽にやってくれません。
アバウトですがご教授お願いいたします。