是松 壮一郎 先生からの回答
こんにちは、takogooさん
麻酔をかける際の前検査で重要なのは、どの程度の肝機能、腎機能の低下があるかという点です。血液検査で、どの程度の値なのかで、リスクを冒して麻酔をかけるか、やめるかを決めることになります。
心機能の低下に関しても、もちろん麻酔をかける上でのリスク(危険)になりますが、開腹手術などでも無い限り、処置を途中でやめて麻酔を覚醒させることが出来ることから、しっかりしたモニタリングをしながら歯石をとっていく事になると思います。
なにより、ひどい歯石はそれだけで、菌血症や敗血症をおこし、心臓にさらに負担をかけることになります。(心内膜炎などの転移性感染症と呼ばれる障害を起こすこともあります)
ですので、心臓の状態のわるい子でも、歯石のひどい子は様子を見ながら歯石の処置をお薦めすることがあります。
肝機能の数字がどの程度か、腎機能は問題ないのかなどのチェックは必要ですし、歯科処置前にできれば抗生物質(リンコマイシン系抗生物質など)の投与などをして、処置後菌血症の予防もしておくべきだと思います。
これらの点をきちんとクリアできていれば、獣医師におまかせしてもいいのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
どうぞお大事になさってください
2011/03/10 09:37 参考になった! 1
教えて下さい。
はじめまして。アドバイスを頂きたく、お送りさせて頂きます。
シーズー13歳です。心肥大があり、咳をよくするようになりました。血液検査で、肝臓の数値も良くありません。
(今は心臓の薬(一週間ごとの銀色のシートで、水色の薬で裏に曜日が記載してある)を服用しています。たまに、咳がひどい時は利尿剤が出ます。)
以前(2年くらい前)足に出来物が出来た時に、病院で、心臓に負担がかかり、麻酔をするとこのまま起きなくなる可能性があると言われた事があります。
そして、車に長時間乗せたりするのもよくないと言う事で、家から一番近い病院に1年前に変えたのです。
その病院では、歯石の菌が心臓に良くないので、歯石を除去する事を薦められました。
全身麻酔で除去するとの事です。
この場合、麻酔をしても大丈夫なのでしょうか?