村山 敦浩 先生からの回答
はじめまして。
数値的には腎不全が進行している状態だと思います。
本来は肝臓で代謝された老廃物が腎臓で排出されるのですが、この子の場合、一部しか排泄されおらず、老廃物が全身に回り、種々の影響をおこしていると思われます。(尿毒症)
腎臓のデータの上昇は、腎臓の機能の80%以上が失われた時に初めて、徐々に上昇しますので以前のデータは参考値ぐらいにしかなりません。
治療法は、人間のように血液透析ができればいいのですが、種々の問題点があり、基本的に輸液療法と食餌療法がメインになります。またフォルテコールなどの、薬物療法を加えていきます。
覚えておいてほしいのは、肝臓などとは異なり、腎臓は再生しません。
腎不全の治療は病気の進行速度を減速させるもので、治療は一生続きます。
かかりつけの先生とよくお話してもらい、猫ちゃんと飼い主さんが負担のならないような方法を選択してもらえばと思います。
納得いかなければ、セカンドオピニオンで診察してもらってもいいかもしれません。
お大事に。
2012/08/07 11:13 参考になった! 0
投稿者 Baco さん からの返答
ありがとうございました。
腎臓の治療は続けていくつもりですが、
たくさんの薬や週1での通院点滴は
そのこと自体がストレスになってしまうのでは、と心配です。
ネコのようすを見ながら、一番いい方法を
選択していけたらと思います。
2012/08/14 11:13
甲状腺機能亢進症(猫)について。
はじめまして。よろしくお願いします。
16歳の雑種猫(メス)の件で、ご相談させてください。
1年前に腎不全の初期段階と診断され、フォルテコールの服用と療法食(全体の8割程度)を続けてきました。
最近、血液検査をしたところ腎不全の数値の上昇(BUN47.4、Cre2.6)と肝臓の数値の異常(ALT231)、甲状腺機能亢進症の診断(T4 6.9)と 一度にいろいろと問題が出てきて混乱しています。
今年の1月にも血液検査をしており、そのときは腎臓の数値も現状維持で甲状腺機能にも異常はありませんでした。
16歳という年齢の割には元気な猫なのですが、それも甲状腺機能の影響なのかもしれません。体重も、若い頃は3.5キロあったのが2.5キロになっています。
病院の先生には、フォルテコールの継続のほかに、肝臓の薬(ウルソ錠)と甲状腺の薬(これはまだもらいに行っていません)を飲み続けることになると言われています。
また、週に1度通院して皮下点滴をすることが望ましいとも言われています。
私は猫のために時間やお金を使うことには全くためらいはないのですが
16歳という年齢を考えると、どこまでやるのが猫のためなのか・・・と考えてしまいます。
病気というよりも老化と考えて、ゆっくりとつきあっていけばいいのか
そんな悠長なことを言ってはいられないような状況なのか、判断がつきません。
今回から病院を変えたこともあって(家のすぐそばにできたので、猫の負担が少ないと判断しました)、獣医師との信頼関係がまだ築けていないうちにたくさんの問題が発覚したことも迷いの原因のひとつです。
セカンドオピニオン的に、先生の考えをお聞かせいただければと思います。どうぞよろしくお願い思案す。